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カテゴリ:モーリス・センダックの本
S・ジョスリン文、センダック絵ですが、実は文章を書いている作者についてはよく知りません・・・。センダックの絵ということで購入した本です。
何か困ったときに誰かが助けてくれたときの正しいお礼のしかたがいろいろ書いてあります。 その困ったことというのが、かなり困ったことなんですね。 例えばいつもほしいなと思っていた赤ちゃん象を道端でもらった。そんなとき、赤ちゃん象になんてあいさつするか? え、まずは象をくれたおっちゃんにお礼じゃないの? いやその前に、なぜ象を配る・・・? カウボーイの「ぼく」が「とんがりビル」に「どたまにかざあなあけてやろうか?」と言われた。そんなときなんていうかといえば、「いいえ、けっこうです」。 町をうしろむきに歩いていたらワニにぶつかった。そんなとき言う言葉は、「すみません」だぁー? という感じで、ほとんどありえない困ったことがまず起こり、とっても礼儀正しいけれど非常に場違いな模範解答がされます。 前回紹介した「おててがでたよ」や「キャベツくん」その他幼児の本は「どうなる?」「こうなる」の繰り返しが多いですが、これはそのナンセンスバージョンみたいな感じで、笑わせるならちょっと大きい子向けかなという感じがします。いわゆるアメリカンジョークがちょっと入っちゃってますが、思わずクスッと笑ってしまいます。 これを小さな子に読み聞かせると、道端にいるぞうやワニ、はたまたドラゴンまで、全部受け入れちゃうので、笑わずに感心されてしまいます(笑)。 「かいじゅうたちのいるところ」ほか、センダック自身の作品に比べると、ちょっと軽めですが、なんと訳者は谷川俊太郎。だから言葉あそびが楽しい本なんですね。 機会があったら読んでみてくださいねー。 ちなみに、表紙の絵は、よそのおうちにうっかり飛行機で「ちょっと大き目の穴を開けてしまったとき」、何て言うです。。。 「そんなときなんていう?」S.ジョスリン文・センダック絵・谷川俊太郎訳 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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