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テーマ:おすすめの児童書は?(19)
カテゴリ:ファンタジーのちから
「ハリー・ポッター」を知らない方はそんなにいませんよね・・・。
「ナルニア国物語」や「指輪物語」も、知っておられる方が多いと思います。「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」に続いて、「ナルニア」も映画化されますし。 また、「指輪物語」「ナルニア国物語」と並んで三大ファンタジーといわれている「ゲド戦記」も、玄人筋だけでなく、一般にも知られる存在になりました。 では、「プリデイン物語」をご存じのかたはどうでしょう・・・? 多分ご存じないかたが多いのではないかと思っています。・・・(ご異論のあるかたがたくさん現れてくださると、私はとてもうれしいですが) 「プリデイン物語」(ロイド・アリグザンダー著)は、「マビノギ」というウェールズの英雄伝説をベースにしており、ファンタジーの王道をいく物語です。 いつかは勇者になりたいと夢みている農場の少年タランが主人公です。ある日農場の不思議な豚ヘンウェンが行方不明に。そこからタランの長い旅が始まります・・・。 あまりファンタジーの根づかない日本の中で、常に「指輪」「ナルニア」「ゲド」の陰に隠れ、ファンタジーが浮上すればハリー・ポッターその他の新しい波をかぶり、時々絶版になって姿を消したりして「プリデイン」はなかなか表舞台に立てません。 おまけにかなり前になりますが、ディズニーで「コルドロン」というタイトルでアニメ映画化され、大コケしたために(チープに作ったディズニーをうらみます)封印。 でも、面白いのにいつも手に入らない状態にある、ファンタジーマンガの中山星香も影響を受けたなどの理由で、幻の名作と呼ばれることもあるんですよ。 あしべゆうほの「クリスタルドラゴン」というマンガに、ギデオンというケルト神話のヒーローが出てくるのですが、このギデオンがプリデインの中でも活躍しています。「クリスタル・・・」を見たとき、ニヤッとしました。 確かに高尚さという点では、上の三大ファンタジーにややひけをとるところがあって、大人の評価ではB級に甘んじているところがあります。 でも、裏を返せば、とても読みやすい。世界観がすっきりしている。主人公が、ファンタジーの世界に足を踏み入れる小学校高学年ころの子どもたちの等身大のヒーローになると思うので、もしかすると、そのくらいの子たちで人気投票をしたら、かなり上位にくる本なのではないかと思います。ただし、読んでくれたらですが。。。 高学年の感想文におすすめとして入れたんですが、どうも楽天では売り切れのようです。これは、また絶版か・・・!? 持っていて価値があがるかどうかはわかりませんが、心の糧にはなると思うので、もし運よく見かけたら、手に取ってみてください。神話・伝説好きの大人もニヤリです。 「プリデイン物語」へのリンク お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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