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カテゴリ:ファンタジーのちから
「チョコレート工場の秘密」補足!
上の本は、新訳版です。 少し前に「チョコレート工場」について日記に書いたのですが、そのとき、新訳が出たらしいけど旧訳とどう違うのか・・・なんて書きました。 まだ読んでいないので、速報というところですが、かなりの改訂がされている模様です。 前回もロアルド・ダールのブラックユーモアがそこここに見え隠れはしていましたが、全体通すと、別の意味で危ない話になっていたように思います。多分、新訳では、非常に本当の姿に近い「チョコレート工場」になっていると予想できます。 というのも、訳者がすごいんですよ。 ご存じのかたはご存じ(当たり前ですね)の、柳瀬尚紀さんが訳されているんです。 柳瀬さんは、超難解と言われ、読んでもなんのこっちゃとわからないジョイスの作品(「ユリシーズ」「フィネガンズ・ウエイク」など)を新訳してセンセーションを巻き起こしたかたです。 このかたの魔術にかかれば、ほとんど翻訳不能で日本語としては意味不明になっている言葉が、笑える冗談に変わります。言葉づかいの魔法使いのような人、もしくは「言葉のブラックジャック」みたいな人です。 その柳瀬さんが、今度はロアルド・ダールを本来の形に戻す作業を始めた模様です。シリーズで訳されています。 もうそれだけで、太鼓判。 すごく期待できると思いますよー。 で、もう一つ。旧訳のほうも、モダニズムの有名な詩人が訳されていたということが判明(だんな情報)。これも知ってる人は知っておられるんでしょうけれど、「えー、そうだったんだ」とびっくり・・・。 旧訳も面白かったですが、加えて今回のはブラックジョークの笑いの部分が加わっているはずです(多分)。 もう絶対比べて読みたい! また、読み終わったら、新旧作の比較など、ご報告しますね!!! もし先に読まれたかたがいらっしゃいましたら、ぜひどんなだったか教えてください! そして、かならずやレアでカルトな書となるであろう旧訳も気になるかた、絶版になる前に書店へ急げ!・・・と書いたところで調べたら、もう絶版です。在庫がある書店へ急げ! (楽天は在庫がまだある模様) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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