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カテゴリ:ファンタジーのちから
イギリスとアイルランドの昔話 この前息子が、「お母さん、あのさあ、妖精ってやっぱりいるのかな」と聞きました。 まあ、なんてファンタジー、と思うでしょう? 息子の目当ては、妖精の持つお宝なんですよ。 レプラコーンという妖精小人は、黄金のいっぱい入った壷を持っていて、虹の根元に隠しているんです。でも、虹の根元には、歩いても歩いてもたどり着けませんよね。宝を手に入れるには、レプラコーンをつかまえて虹の根元への行き方を白状させるしかないんですが、一度でもまばたきしたら、レプラコーンは逃げてしまうんだそうです。 さて、うちの床下には「こびとさん」が住んでいます。 これは息子が物心ついたころには住み着いていました。 おかたずけしないと、おもちゃがいつの間にかなくなってしまいます。 それは、息子が使わないのでこびとさんがもらちゃったのかもしれない・・・ということで、今までたくさんのおもちゃが持っていかれました。 親としては、増えつづけるガラクタを少しでもこびとさんに持っていってもらえるのは大助かりで、壊れてしまったおもちゃもこびとさんが持っていってくれるので、息子にあまり未練を残しません。私がなくした小物もきっとこびとさんだよということになっていて、「わすれんぼかあさん」と言われる回数減少に貢献してくれてます。 こびとさんが持っていった物は、たいていは返ってきませんが、たま~に気が向くと戻ってきます。だから、息子にとっては、こびとさんはかなりリアルな人物(?)です。 床に買ったばかりのおもちゃや本をばらまいているときに、「こびとさんが欲しいものをチェックしてるかも」というと、せっせと片づけ始めます。でも、床に置くと危ないという危機感だけなので、ソファやらテーブルの上に積み上げていくだけという難点があります。。。 こびとさんのことを聞かれるたびに、話には尾ひれがついていきます。 こびとさんは実はサンタさんのおもちゃづくりをしていて、子供たちが欲しいおもちゃをリサーチしている。そして、クリスマスシーズンが近づくとサンタさんのところに帰っていって子供たちがいい子かどうかサンタさんに教えるので、おもちゃを大事にしない子には、欲しいおもちゃじゃなくて、自分が壊したがらくたが帰ってくるよというような話にまでなってきています。 こびとさんは、レプラコーンと同じ家に住み着く小人なんです。多分。 そんなわけで、レプラコーンの宝の話をしたわけですが、妙に現実的な息子は、お宝に非常に興味を持っているわけです。 学校で「いちばん大切な物」を挙げる授業があって、「お金とゲーム」と言っていたとほほな息子なので、最近はこびとさんのことなど信じていないのだろうなと思っていました。 ところが、先日日記に書いたのですが、ぬいぐるみのエリンというくまが行方不明になったとき、「こびとが持っていたんだよな」と、確信を持った風に言っていたので、「あ、まだいたよ」と思いました。 このくらいの子の現実とファンタジーの間のバランス感覚って、すごく不思議だなと思いました。 つい昨日も、息子が目を見開いているので、何をしてるのかと思ったら、どうも小人を捕まえたときにまばたきして逃がさないよう、練習していたもようです。やれやれ。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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