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テーマ:絵本・児童書・ファンタジー(4)
カテゴリ:雑記帳
まどのそとのそのまたむこう けっこう前のことで、いまさら書くのも何なんですけど、今年の初めにとても印象的なできごとが二つあったんですよ。 一つは、飛行船。私の住んでいる町は、市内にポコポコと丘というか小さな山がいくつもあって、私の家もその山の一つに建っているんです。市の駅から自転車で10分ほどの市街地なんですが、山なので、タヌキやイタチ、マムシまで住んでいます。 山の上というのは、ヘリコプターやグライダーなどが航路にしていたりするんですが、ある日、窓の近くにいたら、フッと家が暗くなったんです。外を見たら、なんと窓から見える空いっぱいに飛行船が!! 飛行船の一部しか見えない! まるで昔のスターウォーズ1の巨大な宇宙船のように少しずつ移動しているんです。 実際はかなり上を飛んでいるんでしょうけど、家の屋根に止まってるみたいでした。 飛行船は、ゆっくりゆっくり、少しずつ小さくなって山の向こうに消えていったのですが、これはけっこう強烈な残像が残って、まるで夢みたいって、思いました。 もう一つは、キツネにつままれたような話で。 これも家のまわりの出来事なんですが、家からまっすぐ上りの道があって、3、4軒おうちが並んでいるんです。 やっぱりふと窓の外を見たら、坂道のいちばん上の家に小さな観光バスが止まっていたんです。バス・・・?と思ってみていると、そこのおうちから金の烏帽子をかぶって赤いハカマをはいた巫女さんたちが10人以上ぞろぞろと出てきては、バスの中に入っていくではありませんか。。。その後にはカミシモをつけた男性がぞろぞろ、次は全身虹色のレオタード姿の女性がぞろぞろ(?)。どんどんどんどんバスに入って、どこかに去っていきました。 そこのおうちは中国の人が住んでいて、言葉があまり通じないのでおつきあいもなく、訳も聞けず、謎がふかーく心にきざまれてしまったのでした。 翌日、新聞に神社のエビスさんの記事が載っていて、「あ、これだ!」とコスチュームの謎は解けました。福娘たちだったんです。 でもなぜうちの近所から福娘が・・・? しかも中国の人は宗教違うだろうし・・・? など謎は深まっていくのでした。 これも飛行船とは違いますが、「夢見たんじゃないの?」っていう夢みたいな話。 おまけですが、「まどのそとのそのまたむこう」(モーリス・センダック)という絵本があります。 「パパは航海にでかけ、ママは東屋に。アイダは赤ちゃんのお守りをしていましたが、魔法のホルンを吹いているすきに、赤ちゃんをゴブリンにさらわれてしまいました。アイダは赤ちゃん救出のため、窓の外のそのまた向こうへと出ていきます・・・」 窓はぬくぬく安心なおうちと、怖いこともいっぱいある外とを分ける物です。 安心なおうちの中から外の世界を垣間見ることができる、別世界との接点ともいえます。のぞいてみると、たまには不思議なことも起きるものですねー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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