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何だか色々とややこしくなっているのだ。
カウンシル(地方政府みたいなもんか)が、より歩行者に優しく、渋滞を減らす市街地作りの一環として、1ヶ月前から始めた事業なのだが、これが非難囂々、物議を醸して大変なことになっている。 住んでいないとわからない事かもしれないが、この街には一方通行が沢山ある。そして、バス、タクシーなどの公共サービスと自転車以外の、所謂四輪車が通れない道も山ほどある。元々こういう交通事情なところへ、カウンシルが提唱したのが、この条例の市街の一等地周辺への導入だった。 当然ながらドライバーからは文句タラタラ、しかも市街に店を構える商業者たちからも、客足が遠のいてビジネスに大きな痛手を負ったという厳しい意見が。 勿論、車を極力使わないようにするのが環境にもいいし、事故だって減る。道路工事やら、多すぎる車の数から渋滞も多かったので、私もそういう意味ではこういう事業に賛成の立場だが、はっきりいって歩行者にもしわ寄せがあるからたまったもんではない。 この事業の一環として、今まではラウンドアバウトだったとある交差点(George St. とHanover St.)に、信号も取り入れられることになった。ここは、前々から悪名高い渋滞の頻発する地帯だったらしい。 これがまあ、イライラの原因なのだが。 ラウンドアバウト時代には、歩行者優先の横断歩道があり、歩行者はいつでも道を渡る事が出来た。車は、歩行者がいれば一旦停止という、とてもシンプルな決まりだった。 それが、車も歩行者も信号を使うようになってから、車はさらに渋滞するようになり、歩行者は気軽に道を渡れなくなった。結果、このあたりのお店に買い物に来る人は減り、ドライバーはさらにイライラし、、、という、かなりな悪循環が生まれた。 地元紙が大々的にキャンペーンを開始し、なんと最近、この事業の見直しが発表された。 これで、信号は取り外される。先月いきなり通行止めになった通りのいくつかについても、再考されるらしい。 確かに、よそから来る車に迷惑をかけられるのは頭にも来るかもしれないが、ここには居住者もいるのだ。そういう人たちが、自分の家に車で向かうのにものすごい遠回りをしなければならなくなったこの事業。 環境のため、渋滞を防ぐために考えた策なのに、大金(税金)を投入したこの事業はハッキリ言って大失敗だろう。 今日も道という道で、道路工事が行われている。エディンバラの道路のクオリティはとんでもなく低い。アスファルトはガタガタで、バスに乗っていてもいつもぐらぐら揺れている。お年寄りにはちょっときついだろう。 工事が必要ならすればいい。でも、そんなに頻繁に改修しなければならないような、低レベルかつ効率の悪い業者にハッパをかけるほうが、一方通行を増やすよりずっといいお金の使い方だと思う。 世界遺産にも指定されている美しい街であるエディンバラ。だけど、その裏には問題が山積みだ。 車を減らすのは大切な事だ。私も車を持っているが、遠出をする時、重たい買い物をしに郊外の大きなスーパーへ行く時以外、殆ど使わない。車のサイズも軽だ。この街に住んでいる限り、ジープやらの4輪駆動など必要ないからだ。ああいうのは、道なき道を進むためにある。エディンバラでも、たくさんこういう車を見るが、どれとして泥にまみれて、悪路を通った痕跡のある車はない。 どうしてこういう、燃費も悪いし環境に素晴らしく悪いものを乗り回しては渋滞を引き起こす人たちがいるのだろう、、、。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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