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カテゴリ:BOOKS
川上弘美氏の 短編7編 いやはや、読み始めはどうもそこまで、と思っていたのだが、 読み進めるうちに、もうどっぷりハマる。 どのはなしも川上ワールド。 海の浅瀬で、浮輪でふわふわとたゆたうような、 ゆるい感じなのに、 どこかしら、こころの隅をぎゅっと握られるような感覚に ときどきなる。 自分と年令が近い主人公と 母との旅行の話、 「夜のドライブ」 そして、やはり自分に近い主人公、 成人になってる息子と暮らす45歳の女性と、その恋人との話の 「天頂より少し下って」 この2編が いちばんぎゅっときた。 オススメ本。 おまけの先日の朝 ぼんやりと白い空に いなびかりがする。 ときおり 閃光を発したいなづまが、 どこかかしいだような線で、 地面にささる。 空をやぶって。 ひきさいて。 雨が小さくなったかと思ったら、 ほどなくして、 かみなりさまも姿を消した。 いつもの空にいつもの空気。 雷神様は いずこに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年07月30日 16時19分18秒
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