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カテゴリ:BOOKS
これがデビュウ作とは! ひさしぶりのファンタジーだったが、 ひさしぶりにのめり込んだ。 主人公カリュドウが1000年の時を超え、 宿命と戦う物語。 魔法いっぱい。 この構成の確かさ。 そしてこの文章がかもしだすこの世界の美しさ、残酷さ。 とっかかり読みにくくて、 毎日やらない宿題が溜まっていくように、感じた。 が、話が展開しだすと早かった。 蜘蛛の巣のような、 アラベスクの蔦模様のような、 心のなかにどんどんと広がりを持っていく言葉たちが、 果てしなく心のなかにうずまいていくのを 肌にぴりぴりするくらいに感じ、 なんどもなんども 涙した。 読後、 荒れる海の波際に立って 背後から背丈を超えるくらいの波にのまれて ずぶぬれになったような 感覚を覚えた。 ざっぱんと浴びた波は しおしおとまた海へひいていき、、 おとなしく還っていく。 波打ち際に残された私が、ひとりただいるだけだった。 そんな終わりを告げられるのが寂しい、作品。 もう一度読み返したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年09月18日 08時27分11秒
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