突然の来訪
3月上旬辺りから一時帰国(ホリデー!)の準備に入って、てんやわんやしているうちに、あっという間に帰国前日になってしまった。長いホリデーがどうしても取りたかったので、最後の5日間連続勤務、そして最終勤務日の夜に出発というとんでもなく無茶な予定を立ててしまった私は、勤務4日目からかなりふらふらしていた。なんといっても、勤務終了後、Lisaの相手を寝るまでして、そこからパッキングしてまた次の日勤務というのが続いたのがつらかった。睡眠時間はだいたい5時間取れたらいいほうで。そんなこんなしているうちに、なぜか前日になってアレの検査をしてみたくなった。なぜかは分からない。なんとなく、あきらめてはいたけど、それなりにLMPから時間もたっていたし。そして、1分間で2本線が現れた。「!!!」二人目がほしいと思い出してから、すでに1年半。今回帰国の際に産婦人科に検査してもらいに行く予定にしていたから、人生って本当に分からない。2回目のオメデタだ。セイに早速知らせに行く(検査することすらセイに話していなかったのだから、本当に衝動的な行動をとった私)。本人も驚くやらうれしいやらで、早速中国の両親に報告の電話をしていた。その4日前に日本行きの飛行機に乗り遅れて、まだイギリスにいた母にも知らせる。母は、「そうやと思っててん~。この間そう思ってんけど、言わんかってん。いやー、うれしい!」と、言わずの予想を自慢しながら喜んでいた。さて、問題は山積みで。5勤務目は出発日。もちろん朝勤務。LMPから数えてすでに2ヵ月半経っているので、逆算するとすでに9週目。ここで、何でそこまで放っておいたのか、ということになるが、1月の終わりに着床出血?らしき現象を観察してから、すでに4本も検査薬を無駄にしていたのだ。なので、私としてはまた生理不順から起こる遅れとしかとっていなかった。それで、自分が妊娠しているなんてそれまで夢にも思っていなかったのだ(風邪でパラシタモルも飲んでしまったし、、)。とりあえず、9週目?かも知れない私は、日本に4週間滞在し帰英した際にはすでに12週目のエコーをする態勢に入っておかなければならない。イギリスでは、妊娠中に異常がなければ妊娠期間を通して2回しかおなかのベビーにお目にかかれないのだ。その1回目がすでに近くに迫っていた。出発日当日、勤務を終えてGPに行くには時間がなさ過ぎる。勤務中最後に抜けるしかないか、、、などと憂鬱になりながら考えていた。朝勤務中、早速GPに連絡を入れると、「今日は午前中しかあいてません。午後はトレーニングなので。今日の午前が無理でしたら明日にします?」明日は物理的に無理やって、、、と思いながら、「じゃあ、今日の午前中で」と返事をする。「では10時にきてください」ハイ、といって電話を切ってから、時間を見るとすでに9時過ぎ。その日チャージのJはすでにドクター回診に入っていて、抜けられない。さすがにあせってきた私は、9時20分になってJがドクター回診の申し送りを終えた時点で、お話があります、、、と深刻そうに言う。同僚に、うぁ~、麗秋、深刻そう~~と茶化されながら、Jに別室へ引っ張っていかれる。何から話そう、、、と二人きりになって何も心の準備をしていない私は、いきなり、「J,,,じ、実は私、、、妊娠してるんです。でもって、今日GPに行かないといけないので、、、」深刻そうにしていたJの顔が緩んで大声でゲラゲラ笑い出した。「なーんだ、そんなことだったの。おめでとう。GP行ってらっしゃい」とあっさり二つ返事でGOサインを出してもらった。そんなわけで、勤務中に抜け出して、GPに行き、妊娠手続きなる紙に記録。案の定、別に妊娠の再検査をしてくれるわけでもなく、血圧を取ってくれるわけでもなく、「うちの助産師がそのうち連絡します、ほな、さいなら。」であっさり終り。あ、そうだった、イギリスの妊婦ってあんまり構ってもらえなかったのよねー。まあ、いいか。体重制限もされないし、これからも食べ放題やー!そしてその夜、Lisa、ばーばとともに豪華レストランの立ち並ぶ上海へと飛び立ち、義理父母にたらふく中華をご馳走になった。ごっそさ~ん!