足が臭い。


間違えた。


ｼﾞｰﾊﾟﾝが臭い。


雨に濡れて


臭い。








郵便局行ってきた。


けっこう混んでて


並んで


私の番がきて


封筒をおじさんに渡しました。


目の前に座ってたのはおばさんだったのに


おじさんが受け取りました。


で


秤にのせました。


おじさんは


２つの封筒を確認しながら言いました。


「８０円と、えー８・・・・」


おじさんは封筒と私の顔を交互に見て


もう一つの封筒の裏を確認して


もう一度言いました。


「８０円と、はー８０円で１６０円ですね。」


私はきっかり１６０円をおじさんに渡しました。


おじさんは１６０円を確認して


「はぃ、普通でいいんですよね？」


といいました。


私が「はぃ、お願いします。」と言うと


「月曜日に配達となります・・・・」


と言いながらもぅ一度住所を確認するふりをしながら


片方の封筒の裏を見て


「大丈夫ですか？」


と聞いてきました。


私は「大丈夫です、普通です。」って言いました。


「普通です」を強調しました。


おじさんは「はぃ、では普通郵便で配達させていただきます」


と言いながら、奥へ入って行きました。


私は外に出て、傘をさし、もう一度郵便局の中を見ました。





おじさんと目が合いました。





ここはちょっと変な人を装ってみようと思い


私は意味深に口の端をあげて笑い


いったん広げた傘を閉じて、


雨の中、歩いて近くのｽｰﾊﾟｰに止めた


ﾁｬﾘの元へ歩きました。


そのまま、ﾁｬﾘに乗って帰ると


ｼﾞｰﾊﾟﾝが濡れて、臭くなりました。


おじさんはきっと、ｽﾀﾊﾞ宛の手紙が気になったんだと思います。


誰だって気になるはずです。


ﾗﾌﾞﾒﾓﾘｰｽﾞやってて


待ち合わせ場所に遅れてやってきたのが


みゆきじゃなくてｻﾊﾞﾉﾋﾞｯﾁだったら


誰だって気になるはずなんです。


思わずもう一つの封筒にも何か書かれてるんじゃないかって


確認してしまうんです。















でもほんと、大したことは書いてないんです。


きっとおじさんは、ｻﾊﾞﾉﾋﾞｯﾁが申し訳なさそうにしてたから


速達で送った方がいいんじゃない？って聞きたかっただけなんです。


でもいいんです。


私はただｽﾀﾊﾞに遅れてごめんって言いたかっただけなんです。