と叫んだのは、私ではありません。
今朝(というか今)、学校へ行く準備をしていたら、そう遠くない場所から
ものすごい泣き声と「助けてー!!」という女の子の叫び声が聞こえてきました。
あまりにも大きな声、そして緊急を要しているようだったので、
鍵ひとつ持って、外に駆け出しました。
私は2階だてのアパートの上階に住んでいるのですが、
アパートの隣の家の前に、女の子が割と血まみれの手で顔を覆いながら、座り込んでました。
隣にいる優しそうなおじさんが、「鼻が折れちゃったみたい」というので、
とっさに911に電話することにしました。
1回の外廊下でどうしたんだろう、と困った顔つきの女の子がいるので
「電話ある?」って聞いて、一番身近にある電話を貸してもらいました。
イマドキ珍しく、家電しか使っていないらしく、その女の子の部屋に通してもらいました。
なんと、私の部屋の真下に住んでいる女の子で、「あ、私、上に住んでいるんだ。chicaです。」
みたいな挨拶を交わしながら、911にさっそく電話しました。
昔、怪しげな男の人にドアをノックされたり、開けられそうになって911に電話したときは、
当時のルーミー(ルームメイト)が半べそかきながら、対応したので、
私自身、911に電話するのは初めてでした。
私の名前、私がどこに住んでいるか、電話をかけているのはどこからか、
鼻を折ってしまった女の子は誰と一緒にいるか、私がどんな服を着ているか、
などいろいろ聞かれました。
おじさんと一緒にいるって言ったら、え!!みたいな反応をされて、
優しそうで、けして変なことをするようなおじさんには見えなかったけど、
考えてみれば、もうちょっと怪しんでもよかったかも、と思いました。
病院に行く必要があるか、聞いてきてもらえる?とオペレーターの人に聞かれたので、
もう一回外に出たら、違う女の子も彼女と一緒にいたので、ちょっと安心しました。
でも、救助隊は私を目印にする(だから、服装も聞かれた)そうで、
彼らが来るまで、外で待つように支持されました。
よくよく見てみたら、近々来るハロウィンの演出?!にも見えそうなほど、
ゴミ箱のふたに、どろ~と大量の血が・・。
どうやら、ゴミ箱か何かに足をひっかけて転んでしまい、
運悪く、顔から転倒してしまったらしい。
「これだけ血が出れば、驚いちゃうよねー。でも、救助隊も来るし~。」
なんて、おじさんと途中から外に出た女の子と話していたら、すぐ救助隊が応援に来ました。
救助隊っていっても、見た目でかい消防車で、火事でもないのにな~と思いました。
アメリカは救急車を呼ぶと、けっこうお金がかかるので、
命に関わる緊急事態でなければ、病院に自分で行く選択もできるのもあり、
最初から、救急車は来ないようです。
救助隊が来た時点で、鼻を折ってしまった女の子のルーミーがどこかから戻ってきたので、
彼女が病院に連れて行くことになりました。
ルーミーもだいぶ慌ててて、「あ~、命に別状はなくてよかった~!!」と言ってました。
そりゃ、そうよね。ほんと、頭打ったりしなくてよかったよ。
ちなみにルーミーはアパートの隣の家に一旦はいって、戻ってきたので、
鼻を折ってしまった女の子とそのルーミーは、その家に住んでいることが判明。
しかし、シャワーも浴びてないぼさぼさの髪、眼鏡、きっと目やにのついているすっぴん、
歯も磨いてない、おまけにパジャマ姿のヒッピーみたいなアジア系に見えたせいか、
あまり救助隊には相手にされませんでした。私だって、説明しようとしてるのさー。
こんなにこちらに長くいる私でも、人種のせいか何なのか、英語が話せないように見えるんか。
私は野次馬に見えるんか。(ただのひがみかもしれないけど・・・。)
ルーミーの女の子からは連絡先も聞かれたし、おじさんも途中から外に出た女の子も
普通にお話してくれたけどね。こういうところでも、人種による対応を見る私。
あれもこれもしていたら、授業の時間も過ぎてしまったので、
先生にメールでも出して、説明しようかと思います。
あ~、こんなこと滅多にないから、ちょっと驚いたな~。
わりと冷静に対応出来たかもとは思うけど、
外に駆け出したとき、携帯も一緒に持っておけば、もうちょっと楽だったかも。
あと、救助隊の優しそうなお兄さんがアイスノンみたいなものを手渡していたので、
途中から外に出た女の子も、「あ~、私もアイスすぐ出せたのに!!」と後悔していた。
(アパートの前の家に住んでいるらしい。)水なども、渡してあげてもよかったかもと思う。
やっぱり考えてみれば、まったく冷静でないですね。
(ちなみに、昔、当時のルーミーが911に電話したときは、
びっくりしすぎで、ただ彼女の隣で立っていることしか出来なかった・・。)
女の子の鼻が、大事に至らないことを祈ってます。