私はたまに夜中に音楽が聞きたいのだけど、いつも聞いている曲を聞く気分でないときに、
夜中にミュージックビデオを流しているMTVをつけることがたまにありますが、
今、聞き覚えがあるんだけど、なんか「あれ?」と思うような感じの歌が流れてきたんです。
それもそのはず、それは先日友達と一緒にラジオで聞いてて、
「かわいらしくて、耳につく歌だね~。」と友達が言っていた
Sean Kingstonというアフリカ系アメリカンの男の子が歌っている
BEAUTIFUL GIRLS(youtubeに飛びます)という歌でした。
この歌、曲の題名の通り、恋した女の子のことを歌っているものなのですが、
問題は、suicidalという部分が耳につくメロディーで何回か繰り返されるのです。
suicidalとは、「自殺の、自殺用の、自殺志願の、自殺したくなる(ような)、自滅的な」
という意味の英単語です。
思春期の若者たちに人気のMTV側は、
彼らに自殺願望を与えるような悪影響を及ぼしてはいけないと思って、
このsuicidalの部分を消してしまったようでした。
だからその部分は、レゲエとヒップホップが混ざったような音楽だけが聞こえてきたわけです。
でも、ちゃんとこの歌を歌っているSean君の口をよく見てみると、
やはりちゃんとsuicidalって歌っているのです。
アメリカってメディア規制が厳しくて、映画でもテレビドラマでも
「13歳以下はオトナ同伴で見なくてはいけません」とか
「18歳以下は見てはいけません」というようなものが、たくさんあります。
日本で育って、小さいときからその辺の規制に関しては
まったく厳しくなかった両親に育てられた私は、「やりすぎ?」くらいに思っていたのですが、
このBEAUTIFUL GIRLSを聞いて、これくらいでちょうどいいかもと思いました。
この歌、たしかに耳に残るし、Sean君の歌声も悪くないし、リズムもいいのだけど、
suicidalの部分はちょっと怖いものがあります。
この歌に影響を受けて、失恋して自殺した若者がいたらどうするのでしょう?
日本でも最近自殺が増えていますよね。
私の周りでも、「○○さんのお母さんが自殺したんだ」とか
「△△さんの知り合いが自殺したんだ」とかそんな話をけっこう耳にする気がします。
日本で自殺者が増加傾向にある理由として、社会のひずみが大きな一因の気もしますが、
やはりもっとこういうメディア規制をはじめとして、
もっと対策を打ち出すべきなのでは、と思います。
なんだか何を書いているのか、わけが分からなくなってしまいましたが、
いまだにあの歌が耳に残っている私でした。