080827 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

La Rosa Negra

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
Aug 30, 2007
XML
カテゴリ:感動できる映画

ずっと観たかった「ドリームガールズ」をついに観ることが出来ました。ピンクハート

スターを夢見るデトロイト出身の3人娘、
ディーナ(ビヨンセ・ノウレス)、ロレイン(アニカ・ノニ・ローズ)、
そして3人の中で最も声量があり、歌も巧いエフィー(ジェニファー・ハドソン)。
そんな3人が車屋ディーラーでもあるやり手のエージェント、
カーティス(ジェイミー・フォックス)に才能を見出されて、
大スターであるジェームス・アーリー(エディー・マーフィー)のバックシンガーになります。
カーティスの、そのうち3人だけで独立させてあげる、という約束も叶ったのですが、
なんと彼はリードシンガーを歌は巧いけどちょっと大きめなエフィーから、
声量はあまりないけど、スレンダーで美しいディーナに変えてしまいます。
そのうち、エフィーは不公平な扱われ方に怒ってしまい、
カーティスを中心とするチーム全体の不協和音も大きくなり・・・というお話です。

ストーリーに感動したこともあって、今回はいつもよりネタバレします。
まだ観ていなくて、これから絶対に観るぞ!!
という方にはネタバレ部分を読むことをオススメしません。
ここからネタバレね
予告だと、お葬式のシーンがちょっとだけ出てきて、
私はてっきりエフィーが死んでしまうものだと思ったのですが、
死んでしまったのは、ドラッグ中毒になってしまったジェームスでした。
やはり、売れる、売れないのプレッシャーってすごく重荷なんだろうな、と思いました。

さて、数々の賞を総なめしたジェニファー・ハドソンが演じたエフィー役。
本来、ブロードウェイで公開されたオリジナルの劇場版では彼女の役が主役らしいです。
歌は巧いし存在感はあるし、スター性は充分ある彼女だけど、
ガッツがありすぎる声量のせいか、ちょっと大きめ(っていうか思ったより大きかったな。)
であるエフィーは、リードシンガーからはずされてしまいます。
カーティスはこれからは本来の歌のうまさよりは、曲のスタイルや歌手のルックスも
重要になってくる、そして自分のビジネスを成功させたいという野望のために、
最終的には恋人でもあった彼女を解雇してしまうのです。

一方、いまやヒップホップ、R&Bのプリンセスともなったビヨンセが演じるディーナ。
彼女が終盤に歌う「Listen」はこの映画のオリジナルだそうです。
後半はカーティスと結婚して、自分が中心となった曲もどんどん売れて、
映画にも主演か?という勢いにまで、成功した彼女が描写されています。
しかし、何もかもカーティスの言うとおりにさせられた自分や
カーティスに嫌気がさして、最後には私は私を探しにいくわ~!!と
「Listen」を歌います。

私が思うに、エフィーだけでなくディーナにも焦点をあてることにより、
ディレクターのビル・コンドンは、二人の女性が自分探しを描きたかったのではないでしょうか。
情報メディアが発達している今の時代、
やはり美しくて、ちょとか弱くて、という女性のイメージがつきまとってしまう気がします。
しかし、エフィーはしっかりしてるし、自分の意見は主張するし、おまけに大きいし、
とメディアからも、メディアに影響されている男性からも望まれる女性像ではないようです。
そういう女性が、いろいろ成長していく過程で最終的に自分がよしとする
心境に到達するということは、なかなかに難しいことのようです。
(イン・ハー・シューズのローズもそんな感じでしたね。)
しかし、そんな彼女も最後にはディーナ達とも和解して、見事に成功することが出来ます。

一方、美しくて、気も優しいディーナは自分の成功のためにも、
「みんなから望まれている自分」を演じているうちに、自分を見失いがちになってしまいます。
友達であるエフィーを妊娠させたカーティスと結婚してしまい、
見事に彼のイメージ通りの自分になってしまうという罠に一度は陥ってしまった彼女ですが、
最後にはこのままでいけないことに気づき、自分のグループを解散させると共に
カーティスとの関係を終わらすことを決意します。
紆余曲折を経て、幸せになっていくエフィーのような女性の自分探しと、
ディーナのような過程を経て、最後には本当に自分がしたいことを見つけるという成り行きは
ある意味、empowering(英語で自分に力を与えるというような意味)で
現代の女性に勇気を与えたのでは、と思いました。

ここでネタバレ終わり

賞総なめの、ジェニファー・ハドソンはやはり上手です。声もでかいです。
彼氏が最後の方には、彼女が歌う番になると音量を下げていました。(爆笑)
もう一人のドリームガールズであるアニカ・ノニ・ローズも
ブロードウェイのアカデミー賞的存在である、トニー賞を受賞したことがあって
演技も歌もかなり上手です。
となると、やはりビヨンセの力のなさがちょっと目立ってしまうのですが、
そういう役柄だったので、彼女にぴったりだったのでしょうね。

とにかく観た後はスカッとすること間違いなし、だと思います。
オススメです!!

おまけ
私のイチオシ、ビヨンセのListen(←youtubeに飛びます)
本当は映画からそのままのを載せたかったのですが、MVの方です。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Aug 30, 2007 09:40:44 PM
コメント(16) | コメントを書く


PR

Freepage List

Category

Archives

Nov , 2024
Oct , 2024
Sep , 2024
Aug , 2024
Jul , 2024

Favorite Blog

ベティ333のブログ ベティ333さん
みつ☆レストラン みつ☆1970さん
樹里4825のまったり… 樹里4825さん
ネバーギブアップ☆ネ… ポルコ2003さん
よっちゃんの好奇心… よっちゃん☆☆さん

Comments

 PINGE@ Re:映画 「あるスキャンダルの覚え書き」(03/14) おもしろかったですね~ というか、こわ…
 pannie@ Re:映画 「バンテージ・ポイント」(04/01) これが観たいと思って行ったけど、時間が…
 カイザーソゼ2世@ Re:映画 「バンテージ・ポイント」(04/01) この映画って派手さは正直無いけど(←失礼…
 シナモンヤミー@ Re:映画 「バンテージ・ポイント」(04/01) ノーマークだった映画だけど、けっこう評…
 ★chica★@ PINGEさん 納得してくださって、ありがとうございま…

© Rakuten Group, Inc.
X