|
カテゴリ:BL語り
おはようございます~
今回は去年に発売されてました、崎谷はるひさんの 『垂直線上のストイシズム』 の感想を書かせていただきまっす♪ あらすじ 「まあ、やってもいいくらいには、あんたのこと好きなんじゃねえの?」そんな言葉でそばにいることを許す十四歳年下の男・佐倉朋樹に、新進気鋭の映画監督・弥刀紀章は翻弄される。恋人とも言い難い曖昧な関係の中、弥刀の前に過去の恋の相手でもある志澤靖那が現れる。佐倉との関係に、わざと歪みを作りだそうとでもするかのように振る舞う靖那に弥刀は・・・!?崎谷はるひが贈る大人気シリーズ待望の第2弾登場! いやいや、ほんっとう~に今更な作品の感想ですみません (^-^;A この作品はもちろん発売日には手に入れていましたが、どうしても気乗りがせずに今まで読めずに置いておりました。 まず他の作品に比べて全体的に甘くないこと、朋樹という好みに外れている主人公だということ、好きなんだけど苦手意識の方が勝る『恋は~』の更にドロドロとしたスピンオフ作品であり、前回の『平行線上~』で、ドン引きした…という状態でしたので、読み出すきっかけがなかなかつかめなかったんですよ。 まぁ、一番の原因は、『靖那』 というキャラクターの存在でした…。 刹那的破滅キャラは色んな作家さんやいろんな作品で読みましたが、ここまで生理的に受付なかったのは久しぶりで、前作の読み終えた後の不快感っていったら、二度と読み返したくないと誓ったほどでした。 同じような設定の薙くん(しじま~)でも辛かったのに、ストーリー上しょうがないとはいえ、その人が好きで命を奪うのではなく、己の快楽のみで命を奪うという描写は、本当にきつかったんです (;´д`) しかしそこは崎谷さんの作品ですから、何かしらの意味があり、どんな形であれ納得のいく人間像・ストーリーがあると信じていたので、いずれは読みたいと思ってました。 で、そのことを先日、腐女子ツアーに一緒に行った星嵐さんに、 「読みたいのだけど、靖那というキャラが嫌で読みだせへんねん」 と相談(←?)したところ、彼女からこう聞かれました。 「『恋は~』の福田さんとどっちがキモイ?」 と…。 私、嫌いなキャラをひとつ挙げるとしたら、ぶっちぎりで「福田さん」と即答できるほど、大きらいです! ええ、胸をはって言えるくらいに!(笑) そして彼女はこう言いました。 「福田さんよりマシ!と思ったら何だって読めるよ!(*^ー゚)b」 と。 何ですか、その素敵な 呪文 は!ヽ(´Д`ヽ) おかげですんなり読み出すのに成功しました(笑) 内容は前回の完結編ともなりサクサク進んでいきましたが、思ったより複雑ではなくドロドロもしてなくて、拍子抜けするくらいあっさり風味でした。 崎谷さんの最近の作品にしては、本当に珍しいくらいのあっさり…。 でも、そこがとても良かったです 紀章の弱さ・優しさも、朋樹の強さも、靖那の異常なまでの駄目っぷりも全部が全部、自分を守るためのそれぞれの武器であり防具なんだなぁ…と思いました。 もう、全員が不器用なんです。 普通に生きる ということに。 今回はそこの部分が丁寧に納得のいくエピソードとしてサラっと書かれているので、とても良かったと思います。 靖那をもっと『いつでも~』の変態教師や、福田さんのように気持ち悪く書くこともできるのに、そうではなく彼もまた『哀れな犠牲者』として、けっして救いはしないけれど、その位置のままに描ききれたというところに、崎谷さんの作品の素晴らしいさを感じました。 読み終えて、最近のなかでこの作品が一番好きで素敵だなぁと思えたのが自分でもビックリしています。 なによりも、朋樹というキャラクターの見る目が良い意味で180度変わったことが嬉しかったですね (´∀`*)ウフフ 特別なメッセージ性もなく事件性もないけれど、共感できて後味が良い作品ですので、出来れば前作品と続けて読んでいただきたいと思います。 久しぶりにオススメ甲斐のあるいい作品に出会えて幸せです~ さてさて、今日からお仕事再開ですよ! それなのに予報は、 …。 強制的に閉じこもってた時は、めっちゃ快晴だったのに、この天気の悪さといったら…_| ̄|○ まぁ、少し仕事量もへるので、落ち着いて時間をかけて仕事が出来るので良いとしますか。 ともかく、とにかく頑張って行ってきま~す お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.12 07:34:32
[BL語り] カテゴリの最新記事
|
|