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kamikotori

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2006.11.26
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テーマ:海外生活(7779)
カテゴリ:カテゴリ未分類
海外で精神的に不安になるのは、なんと言っても病気ですね。

病気と大げさにいえないような、日本にいたら気にならない程度の腹痛、風邪でも辛いですよね。今、久々に風邪を引いてしまって抗生物質を呑んでいますが、これは市販の薬です。風邪用ではないが、これを飲みます。

というより、症状は風邪でもインフルエンザかもしれないし、別の病気かもしれない。
よくわからないし、こちらのお医者さんの話も信じられないから。
いつも同じような薬と点滴を打たれる。

こっちにきて、何回風邪引いたかな。
毎年、1-2回だと思うが、最初はなんともいえない不安感があったな。

大きな病院に連れて行かれたが、とてもぼろい、見るからに不衛生な環境で、来る人たちもひどい状況だった。余計に悪い病気をもらいそうで怖かった。

点滴をうったところで、もちろん治るわけではない。
ほとんどがブドウ糖だからだ。
こちらのひとでも、摂取エネルギーが低いひともたくさんいるわけだから、元気がでるのもわかる。
我々にとっては、あまり意味がなく、余計な病気をもらいそうだから、よっぽどでない限りあまり行くべきではないだろう。
おかしかったら、すぐに帰国すべきだ。

こういうことを繰り返しているうちに、病院の意味を考えさせられる。

こちらでは、病院はすべて前払い制。
診察費をまず払う。
そして、担当の科に行く。
検査費を払う。
検査してもらって、また担当の科にいく。
薬を処方してもらって、薬代を払いに行く。
薬だけを扱っている薬局が病院内にあるので、そこで薬と交換する。

お金のない人は、どんなに困っていても、診てもらえない。
社会主義も共産主義も吹っ飛んでいる。
薬代や入院代は、彼らにとってとても高い。

ようするに何かあっても、お金がなかったら死ねということだ。

厳しい現実をみた。

昔の日本もそうだったのかもしれないが、こちらに来るまではそんなことを知らないので、なにかとても切ない気持ちになった。

この現実は、言い換えれば、命には値段があるということかもしれない。
命の価値観について、考えさせられる。


だから、精神的にも、肉体的にも、免疫力が以前よりずっと高まった。
何があっても、死んでたまるか。





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最終更新日  2006.11.26 13:38:43
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