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2005.06.09
カテゴリ：恋とか愛とかＳｅｘとか
食事に行った訳なんですよ。 って、コレはデートではなく 例の27億円豪邸パーティーの メニュー作りを手伝った御礼。 隣町の素敵な高級プチ･ホテルの 小さなテラス･レストラン。 前評判が良かったから とっても楽しみだった。 ただ、クリスティアンと二人っきりで ってーのだけが引っかかった。 さて、独りでどーやって数時間も ヤツのナンセンスなジョークと 自慢話に付き合おうか...と。 ただひたすら食事を堪能しよう それしかない。 丸子にジョルディー話をした後 「あのね、千代丸にとぉ～っても ぴったりの人が居るんだよ。」 と言われた。 私に詳しい私博士がそう言うのである。 そんな白馬の王子様は一体誰？ 「クリスティアン」 外れた顎が床に落ちてカランと鳴った。 バーロー、てめー何年私と暮らしたんだよ、 まだ私を知らないか？！ 「二人とも可也の批評家だし、 生活におけるクオリティーとか 価値観、スタイルが結構似てるし、 君はいつでも自分が正しいと思ってて 逆に彼はいつも自分がミスったと思うタチだし、 君は時々攻撃的だけど 彼は時々攻撃されるのが必要みたいだし、 君はお姫様で彼はジェントルマンだし、、、。」 あぁ本当だ、アタイ等お似合いのっつーか まさに運命のカップルじゃん。 でもね、でもね、 グッと来ないのよ、魅力を感じないの。 「一晩に７回出来る男だよ。」 グッと来そうになった... じゃなくて、私が出来ませんがな。 量より質です。 っつーか、無理だってーの、 全然好奇心すら沸きませんがな。 「いい奴だし、儲けてるし、 知性と教養があるし 優しいし、働き者だし 容姿も良いのに～。」 知ってるよ、そんなこたぁ。 でもね、 「あれ、あっと言う間に暗くなったな、 あ、馬鹿だな、サングラスかけてたよ あはははは。」 なんて冗談言う奴と 裸の付き合いは到底出来ねぇ。 服着てたってツライんですから。 「駄目かなぁ、クリスティアンにも お前には千代丸しかいないって プッシュしてるんだけど...」 すんなーーーーっ！ ばっきゃろう。 クリスティアンは惚れ易いタチなのだ。 それに元々私の事気に入ってるんだから これ以上挑発すんなよ。 「試してみない？」 みねーよ。 っつーか、グッと来ないお試しの結末を 今語って聞かせたばかりだろうが。 さて、ディナーは６皿のコースメニュー。 テラスは素敵だし サービスは行き届いているし クリスティアンの振る舞いもスマートだし 食事もまずまず... が、段々不味不味（まずまず）に。 いや、決して不味くはないんですが、 この店構えでこの値段だったら もっと良くあるべきってレベル。 あぁ、批評家の我々に 会話のテーマを与えてくれた。 でもね、ここはマジョルカ島の町なんです N.Y.CITY じゃないんですから こんなモンで許してやりましょうよ。 それに私、ご馳走してもらう身ですから 文句は言えません。 クー「何がイケナイと思う？」 千代「鴨が焼き過ぎ。レアでなくっちゃ。」 って、言ってるじゃん。 クー「コレは何が駄目？」 千代「塩味濃過ぎ。」 って、言ってるじゃん。 っつーか、聞くなよクリスティアン。 「味覚が合う」って満足させちまったじゃん。 彼の退屈な話と ツボにはまっちゃう位面白くないジョークに耐えながら そろそろお開きにしましょうかって頃 「今度はＸＸＸでご馳走するよ、来週末はどう？」 名前忘れちゃったんだが、 超高級ヨットハーバーのあるポルタルスという町の ミッシェラン２つ星レストランだ。 今日のディナーの３～４倍の値段はするぞ。 ちなみに今日のは合計２万５千円、 殆どは奴のワインだが。 「あのメニューの御礼はもういいよ～ これで十分、ご馳走様！」 と、とぼけてみるが 「今日誘ったのは仕事の御礼だけじゃないんだ、 君とは気が合うし ←批評のみじゃん... 一緒に居て楽しいし ←お前はな。 だからもっとこういう機会を持ちたいんだ。」 と、スマートにサラっと 断る理由の無さそうなフレーズを言ってのける。 「あはははは、そうだねぇ～、 私もアナタとジャックは、 一緒に新入トレーニングを受けた仲だから 幼馴染みたいな親しみを感じるよ。」 アナタだけが特別ではない強調をしてみる。 「来週はフォルメントールの ←超高級住宅地 土地売買契約するから ←高額コミッションGET お祝いだ！」 私の「強調」すっかり無視されてますがな。 「でもさ、あそこ行っちゃうともう他の店行けなくなるよ」 「それ以降はマドリッドやバルセローナ、 フランスやイタリア、欧州中の ミッシェラン星レストランに招待するよ、どう？」 ど、どう？...ってアナタ、 いつの間にそーいう仲なんですか、私達？ まぁ、奴もお酒入ってるしね、 冗談として理解したフリをして がははと笑って誤魔化した。 駐車場までの長い道のりも 話の合間に「ね。」とか言いながら さりげなく肩に手を回したかと思えば、 またサッと手を引く微妙なタイミング、 曲がり角とかで背中に手を回し スマートに進行方向にプッシュしては いい塩梅にその手を離すタイミング、 「え？」と思っても文句の言えない 短時間で終わらせるスキンシップ、 おぬし出来るな。 ちっと見くびっていた様だ。 でもね、私は落ちませんよ。 職場の人間は試せません。←キッパリ フランクだったら試します。←職場の人間じゃん グッと来ない人は試さない事にしましたから、 そー言う事です。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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