4月14日 オークション結果
土曜日例のチャリティー・オークションの日でした。500人満席の会場。58点の寄付作品。今年は何だか手際が悪くて食事が配給(?)されるのが遅く、よって食後のオークションも物凄く遅い時間に始まった。しかも出展数は去年より多い。更に今迄オークションの司会進行をしていた有名脚本家が引退してラジオのアナウンサーが引き継いだんだが彼女はオークションの喋りを全く勉強して来なかったらしく進行が下手だわ妙な間が開くわで、作品の品質印象は下がりコレクターの購入意欲は消えるわで前代未聞の大失敗に終わりましたとさ。遅く始まった上に時間がかかってしかも退屈な進行だからお客さんの半数近くが終了前に家路についてしまった。年寄り客が多いんだから仕方が無い。なんせ終わったのは夜中の2時...今迄多くても3~4点売れ残りがあるだけでほぼ完売しかもそれなりの値段で落札されていたのに今年は多くが売れ残り落札価格も今までの半額近くまで落ち込んだ。で私の付け焼刃コラージュ作品こいつは売れ残りそうになったのを師匠が気の毒がって100ユーロ(約一万六千円)で落札してくれた。泣けるぜ!この作品一応「汚染」をテーマにしてるんだけどなんたって時間が無かったからやっぱ出来が甘い。(制作日数1日)テーマが全然伝わって来ない。汚染がキレイで可愛過ぎるのだ。だったらそのままミニマリズムな感じで仕上げちゃえば良かったものを下手に手を加えた部分が足を引っ張りなんとも中途半端ないい加減など素人作品に仕上がってしまったのである。やっぱ作品は精魂込めて時間をかけてコツコツと作り上げて行かなければそれは出来上がりに明確に現れる。いや~寄付だからっていい加減にやっちゃ駄目だね。売れない物を寄付されるんだったら何も無い方が無駄が少なくて済むあちらの立場も考慮すべきだった。大反省。ってかそれでも売れるかとタカをくくっていた事実。消費者を馬鹿にしてはイケマセン。大反省。ってかいい加減な仕事を500人に披露するのは私自身にとってもマイナスなんだから、大反省。売れなかったのは司会進行の下手さのせいではありません。そんな私自身のせいであります。そんな訳でこの中途半端な作品を師匠に押し付けるのも心痛むので落札価格で師匠から買い取る事にした。泣けるぜ!ま、額を付けてくれたのは癌協会だからその分引いたら私の出費(寄付)は50~70ユーロ程度な事実。近い内にこいつを引き取って修復作業にかかります。ちなみにイワシちゃん達は私の手縫いで実はコイツが一番大変な作業なのであった。今後イワシちゃんシリーズで行こうと思っていたので10匹位作り溜めしててお陰で今回こいつ等が使えて助かったよ。ワタシ的にはとってもツボなんだよなこのイワシちゃん達...そうそうこうして見ると分かると思うが ↑こいつ等実は可也奥行きのあるかさ張る作りになっててね額に入り切らなかったから上のプラスティック瓶を外してオークションに出したのもなんだか物足りない理由の一つだった。このレモン君はT兄さんの作品 ↓1週間以内ではあるが毎晩コツコツと作り上げた兄さんの作品はやはりそれなりに評価され150ユーロ(約二万五千円)で落札される。ってかこの人、以前はアートで食ってた人ですから経験が違います。分かる人には分かるんですなー。本当は横長の額にしたかったんだがタイムリミットでこのあり合せの額に治まり不満そうだったT兄さん。いいじゃんそんな些細な事どーでも~なんてぬかしてる私はまだまだ未熟者。額も作品の一部です、ハイ。ちなみに師匠の作品は600ユーロ(約九万八千円)で落札されました。見え難いけど、右端の月みたいなヤツ ↑そして作者(師匠)の背中。そんなこんなで今年のチャリティー・オークション終了。来年は師匠がなんと言おうと言うまいと早い内から準備しようと心に誓った次第でございます。あちなみに去年のオークションは選挙前だったので町の政治家が何人も来て票を買うつもりで作品を落札しそれがオークションの大成功に繋がったってのも事実。選挙が終わった今年は当選した新市長しか来ませんでしたとさ。