|
カテゴリ:地図・位置情報サービス
インクリメントPは9月7日、Android用オフライン地図ナビアプリの最新版「MapFan 2015」をリリースした。
本アプリは端末に地図データをダウンロードすることで、地図表示・検索・ルート探索・音声付きナビをオフラインで継続利用できる買い切り型アプリ。 「MapFan 2014」の後継となり、登録したブックマークデータは引き継いで使用できる。 地図データは首都高速中央環状品川線 大橋JCT~大井JCT、圏央道 神崎IC~大栄JCT、常磐自動車道 常磐富岡IC~浪江IC、京都縦貫自動車道 丹波IC~京丹波わちICなど、2015年8月時点の最新道路開通情報を収録した。 リリースを記念し、10月12日まで「オフライン地図大放出キャンペーン」を開催する。アプリ公開時は通常価格3888円の97%オフとなる100円で販売し、徐々に価格をカウントアップ。9月11日には半額の1944円で停止し、10月12日までそのまま半額で販売していく。さらにダブルチャンスとして、MapFanの公式Twitterアカウントをフォローし、特設サイトで購入金額を入れたツイートした中から抽選で100人に購入金額の全額キャッシュバックも行う。 (ITmedia Mobileより) ------------------------------ インクリメントPによる驚きのキャンペーン。 昨日取り上げた親会社パイオニアのHEREとの協業も驚かされたが(実際今日はパイオニアの株価急騰がニュースになっていた)、こちらも負けていない。 無料の地図アプリが多いとはいえ、きちんと定価のあるアプリが97%オフ(厳密には97%オフは初日なので現在はカウントアップされているはず)というのはまさに「大放出」といっていい。 同社の営業的大英断といえるが、これにはそれなりの事情がある。 ポイントはオフライン地図であることだろう。 多くの無料地図アプリは配信型であり、大なり小なり通信環境に依存することになる。 都市部では以前に比べれば状況は改善しているが、Wifiがない場所や電波の弱い場所では重心が不安定になることもしばしば。 オフライン地図の場合はこうした心配はなく、どんな場所であれサクサク動く強みがある。 一方で、オンライン地図は道路の新規開通などの変更があった際に、サーバのデータを更新すればユーザーは特に意識することなく最新の地図を見ることが出来るが、オフライン地図は買い切りであるが故、自動的には更新がされない。 つまりデータを買い直さなければならない。 しかしその都度買い直すのはユーザーにとっては負荷になる。 と同時に、「少々古くたって地図は十分に使える」という心理が働きがちだ。 それゆえ、一度買うと地図を更新しないユーザーが多くなるという事情がある。 そこで破格ともいえるキャンペーンで地図を更新してもらおう、というわけだ。 早ければ早いほど安いのだから、ユーザーにしてみれば「早く更新すれば得」ということになる。 もちろん、地図は新しくなる方がいいのはいうまでもない。 そういう意味ではユーザー心理を突いた上手な売り方といえる。 キャンペーンの効果が高いようであれば来年以降も同じような売り方が続くのではないだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.09.09 02:56:39
コメント(0) | コメントを書く
[地図・位置情報サービス] カテゴリの最新記事
|