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カテゴリ:地図・位置情報サービス
インクリメントP株式会社は17日、法人向け地図APIサービス「MapFan API」において、新しい地図デザインとして「おもてなしマップ」を追加したと発表した。
地図に表示する情報量や配色を、観光案内図などでの利用に最適化したもの。具体的には、地図の注記(文字情報)や家形(建物の形)は、駅や商業施設など観光客の目印になりやすいものだけを厳選して表示。配色は、地図に載せる観光情報が目立つように色味を抑えているほか、色覚の多様性に配慮した「カラーユニバーサルデザイン」にも対応している。さらに、注記は英語へ切り替え可能なため、インバウント向けサービスにも活用できるとしている。 このほか、MapFan APIでは今回、スポット検索機能において、従来から備えていた都道府県単位での絞り込みに加え、市区町村単位での絞り込みに対応した。検索結果を表示させる際、特定の市区町村内のスポットのみを表示させることができるため、その市区町村の情報に特化したサービスで使いやすくなる。 MapFan APIは、ウェブサイトなどに地図を組み込めるサービス。利用料金は年間48万円(税別)から。今回追加したおもてなしマップのほか、「標準マップ」「注記文字拡大」「グレーマップ」「RPG風マップ」「古地図風マップ」「道路強調マップ」といったデザインを用意しており、標準マップでは、日本語のほかに英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国の注記表示にも対応する。MapFan APIのサービス紹介サイトでは、実際にそれらを切り替えてデザインを確認することが可能だ。 (クラウドWatchより) ------------------------------ MapFan APIはこれまでも古地図風などちょっと個性的な地図デザインのバリエーションが売りだったが、今回は新しいラインナップとして「おもてなしマップ」が加わった。 名前の通り「おもてなし」を旨とする観光マップに特化して最適化されたデザインということで、ランドマークの選定や観光情報を目立たせることを考慮した色使いやユニバーサルデザイン、さらには外国語注記への切り替えといったポイントはインバウンドも含めた観光客へのおもてなしツールとしての活用が期待される。 GoogleマップやYahoo!地図といった標準的なWeb地図サービスは、最大公約数的用途を考慮して最適化されているため、主題図など特化した用途では必ずしも使いやすいものではない。 特に観光目的の場合、特定の観光対象物を目立たせるためには全体の色を抑えたり、余分な注記を極力表示させないなどの編集は必須で、いわゆる標準地図はこうした適性では不利。 そこで今回のバージョンの登場となったわけだ。 2020年の東京オリンピックに向けて今後海外からの観光客への「おもてなし」は必須で、サインなども含めた街のデザインコンセプトなどは再考されつつあり、地図もカギを握る重要なコンテンツの一つと位置づけられている。 このため、地図業界でも多言語化や外国人にも分かりやすい地図記号など、インバウンドを意識したデザインや機能を導入すべく様々な取組が始まっており、今回のインクリメントPの「おもてなしマップ」もその一環といえる。 APIとして提供されるので、様々な機関やサービス、商店などのWebサイトで利用されることで、今後新たなビジネスに成長する可能性もあるりそう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.09.18 01:38:03
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