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2015.09.27
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カテゴリ:地理
伊那市が進めている古い地名調査の中間報告が26日行われ、代表グループが地名の由来などについて報告しました。

報告会では、伊那市日影、高遠町藤沢、長谷溝口の3つのグループが報告をしました。
調査は、古い地名を調べることで地域の歴史や先人たちの暮らしを後世に残していこうと伊那市が進めているものです。

長谷溝口の調査グループは、「溝口」という地名について「三峰川の入り口で中ごろに位置するため、溝の口から溝口になったなどという説があり、地形が由来の地名だと断言できる」と話していました。

また、美和湖左岸にある「こはくび」という地名については、「この地域にある「雨漏りを怖がる首の化け物」という言い伝えから、「怖がる首」となり、「こはくび」と呼ぶようになった」と話していました。

高遠町藤沢の調査グループは、「片倉地域の地名を調査する中で、明治7年に作られたとされる絵地図を発見した」と報告しました。

日影の調査グループは、「これまでに区内のお年寄りを招き、古地図などを見て聞き取り調査をした。今後は、地名を種類ごと分類し特徴を調べていきたい」と話していました。

地名調査は、市内81グループが取り組んでいます。
これまでに44の報告書が提出されていて、今後は報告書のデータベース化や図書館での閲覧も行っていきたいということです。


(伊那谷ネットより)
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古い地名は地形など自然環境を反映しているケースが多く、地名由来を知ることでその場所の特性を知ることができれば住民にとっても意味のあること。
こうした取組を市が行っていることは評価されていい。

今では地名は「住所」を示す役割が大きくなっているため、地名が名づけられた時とはエリアが異なる(広くなっている)ことも多い。
土地のお年寄りへのヒアリングはもちろん、古い地図などでその地名が本来どこを示しているのかを知ることも重要な手掛かりになる。

こうした取組は本来地名改変が多い首都圏など都市部でも行われるべきだろう。
地域学習や防災学習にもつながっていく話であり、実施する意義や効果は大きいと思う。





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Last updated  2015.09.27 12:28:50
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