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2015.10.16
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北アルプス立山・室堂地区などでのライチョウの目撃情報を投稿・公開する「立山室堂ライチョウ見守りネット」が、八月の運用開始から二カ月で約五千九百件のアクセスがあり、二百十四件の投稿が集まった。「本物を見た感動が保護活動につながる」として、自然解説員が登山者の案内に使うなど活用が広がっている。

ネットは、登山者がスマートフォンや携帯電話で寄せた目撃情報を地図上で表示。雌雄やひななどの種別、写真、コメントも見られる。

立山自然保護センターでは解説員がモニターで地図を表示して紹介するほか、ネットのパンフレットを同地区のターミナルに置いてPR。投稿者には県外観光客も多いという。「まさか出合えるとは」「子どもたちが大喜び」と感動のコメントも寄せられている。

今月初旬に開かれた富山県環境審議会の野生生物専門部会では、委員から評価の声が上がる一方、「ライチョウを追い掛けることになるのでは」という懸念の声もあった。ただ、同地区で調査経験のある委員たちは「人が散策する場所の方が天敵が少なく、ひなが多い」「保護柵で守られている」と指摘し、ライチョウと観光客が共生している理由を説明。同地区の解説員は、本物を見ることで保護意識を向上させようと観光客を目撃場所に案内しているという。

同部会の湯浅純孝部会長は「ありがたい関係がきずけている。ネットは保護意識の普及啓発になる」と期待する。


(中日新聞より)
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ライチョウの目撃情報を共有しようという取組。

写真投稿による植物や昆虫の生息確認情報はあったと思うが、ライチョウに特化している点や一般観光・登山客を巻き込める点では異色の仕組みかも知れない。
特に「目撃地に案内する」(ことで目撃チャンスが増える)という使い方は面白い。

生のライチョウが見られるのは訪れた人にとって大きな感動になるし、訪れた一人一人がライチョウの見守りにゆるやかに関わることができるのも案外理想的なあり方なのではないだろうか。
ライチョウとの共生は難しいが、「見守る」ことが保護意識の啓発になるのであれば一番いい。

2か月でこれだけの投稿(目撃情報プラスアルファだろうか)が集まったのもなかなかのものでは。

立山ムロどうライチョウ見守りネット

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Last updated  2015.10.16 13:39:43
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