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カテゴリ:地図・位置情報サービス
ナビタイムジャパンは、10月27日にAndroid向けに方向感覚育成ゲーム「迷わニャいと!」の提供を開始した。利用料金は無料。
迷わニャいと!は、歩きながらゲーム感覚で方向感覚を養えるアプリ。目的地を設定し、そこまで地図を見ながら進んでいく……と紹介すると、通常の歩行者ナビゲーションアプリと変わらないが、このアプリではナビ(道案内)は行わず、地図上に表示されたキャラクター(にゃびたいむ)と、自分が向いている方角を示す「にゃしんばん」を頼りに目的地へ向かう。 目的地までの移動は「にんむ」と呼ばれ、外へ出る「にんむ本番」のほか、外に出る前に目的地を確認できる「おうちでシミュレーション」が用意されている。 無事に目的地に到着すると、モンスター(というか、かわいい敵キャラ)が現れバトルが始まる。バトルに勝利すると種が手に入り、その種の花を植えると、地図上に表示される。これで「にんむ」成功だ。ちなみに、ほかのユーザーが植えた花も地図で確認できるので、ここに誰か来たんだな~ということが分かる。 「にんむ」をこなすほどに「だん」が上がり、新たな武器や防具も入手できる。……という感じに、ゲームを楽しみながら、地図を読む力を養えるというわけだ。「だん」「花植え(本数)」「距離(キロメートル)」はランキングが表示される。 ナビタイムジャパンによると、このアプリは社内のハッカソン(制限時間内に行うコンテスト)で生まれたそうで、「自分が向いている方向が分からない」「周囲の景色がなかなか覚えられない」という人に、方向音痴を克服してもらうために開発した。絵柄や世界観がかわいらしいので、地図が苦手な人はもちろん、子供が親と一緒に楽しむこともできそうだ。 武器や防具のアイテムが出てくる……となると、アプリ内課金があるのかと思われるが、「社会貢献のために開発した」(ナビタイム担当者)ので、課金は行わず、アプリのコンテンツはすべて無料。iOSアプリの登場も期待されるが、今回のAndroidアプリはトライアルでの提供となるため、現時点では未定。 迷わニャいと!は、10月30日から11月8日まで東京ビッグサイトで開催される「東京モーターショー2015」のナビタイムジャパンブースで試すことができる。 (ITmedia Mobileより) ------------------------------ ナビタイムの最大の強みは経路探索技術にあるわけだが、それを一切使わないアプリの提供とは驚いた。 といいながらも、社内ハッカソンにより生まれたあたりに、常に技術開発を模索するナビタイムらしさも垣間見えたりする。 方向感覚育成ゲームにどれだけの需要があるのかは分からないが、方向感覚に悩む人が多いのは確かであり、そうした層をターゲットに至れり尽くせりのサービスを展開してきたのがナビタイムでもある。 このゲームにより日本中の方向音痴が解消されてしまうようなことがあれば、ナビタイムのユーザー自体が減ってしまうのでは?などと余計な心配をしてみたり。 実際のところこのゲームでどれほどの人の方向感覚が育成されるのかは未知数だが、地図を見る機会が増えることは確かで、「地図に慣れる」「地図への苦手意識を克服する」意味ではそれなりの効果が期待できそう。 ただし目的地に到着するとモンスターが現れて戦うことや、勝つことでアイテムが増えることなど、強引といえなくもない。 方向音痴自体がモンスター的な存在という設定なら理解しやすいのだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.10.29 00:56:54
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