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2015.11.03
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アップルはiPhone向けに初めて、屋内の位置情報アプリであるIndoor SurveyアプリをApple Storeに公開しました。

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アップルのIndoor Surveyアプリはイベントなどの会場で、無線周波数信号(RF)とiPhoneなどに搭載されているセンサーを利用して、屋内の位置情報を取得するアップル製のアプリケーションです。

App Storeのアプリの説明から、Indoor Surveyアプリ内の地図に、行きたい地点など目的地点を指定すると、会場内の現在地が表示され、目的地点までの行き方を案内してくれるようです。

同アプリは無線周波数信号(RF)とiPhoneのセンサーデータを基に位置を確認しているようで、特別な機器を必要する必要なく屋内の位置情報の確認が可能となると説明されています。

今回利用されている技術は全く同じではありませんが、2013年にアップルが2,000万ドル(約24億881万円)で買収した技術ベンチャー、WiFiSLAMの技術を利用しているのではないかと思われます。

WiFiSLAMはWi-Fiアクセスポイントから発生するRF信号を追尾分析し、ユーザーの位置情報を正確に推測することが出来る、「屋内GPS」とも呼べる技術を開発していました。

アップルは同社の技術の他にも、屋内位置情報やナビゲーションに関する数多くの特許も取得しています。

アップルは既に開発者向けにCore Locationと呼ばれるツール類も提供しており、iPhoneなどのiOSデバイス向けにインドアマッピングのソリューションを密かに準備している模様です。マップアプリの開発者向けのページでも、緯度と経度の位置情報を、平面図やMapKitデータに変換する、Footprintと呼ばれるサンプルコードを提供しています。

位置情報に関するアップルの一般向け製品としては、Apple Storeなどで利用されていますが、店舗に設置してあるBeacon端末とiPhoneなどのiOSデバイスとの間で、位置情報を認識できるiBeaconサービスがあります。

iBeaconはBLE (Bluetooth Low Energy) 信号を使い、ユーザーの位置情報を利用することで、開発者がさまざまな機能を双方向で提供できるプラットフォームといえます。

Indoor Surveyアプリは現在App Storeの検索では表示されず、こちらのダイレクトリンクでしかダウンロードできません。最新バージョンは1.0で更新日が10月27日となっています。

iPhone、iPad、iPod touchでiOS9以上に対応し、英語、中国語、日本語で利用が可能となっています。

(iPhone Maniaより)
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屋内測位はこれまで独自のインフラに頼る形が一般的だったが、これはiPhone自体で測位が可能なアプリ。
記事はWiFiSLAMの技術を利用していると推定している。

地下街やショッピングモールなど、今後屋内の位置情報取得の需要は増えることになるだろう。
屋内の位置特定が一般化すればマッチングによる集客や誘導など新たなビジネスが派生する可能性も高い。

特許云々は置いておいたとしても、発展性がある測位技術でもあり今後急速に普及が進みそう。
特に大型商業施設とは相性がいいのではないか。

一つ疑問なのはプラットフォームとなる地図は必要ないのかという点。
インドアについてはまだまだプラットフォームが足りていない現状があるだけに気になるところ。





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Last updated  2015.11.03 03:11:02
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