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2015.11.11
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マラソンブームを支えるIT(情報技術)が進化している。大会での友人の走行記録をネットで即時に把握したり、GPS時計で自分の速度を測ったりして、より手軽で科学的に楽しめるようになってきた。一方で個人情報が様々な形で拡散する危険性があり、専門家は議論の必要性を指摘する。

大阪マラソン開催中の10月25日、福岡市中央区の自営業和田直人さん(44)は仕事の合間に自宅でパソコンをチェックしていた。ランニング仲間の5キロごとの所要時間や完走時間を即時に知るためだ。「頑張ってるかな、と気になって」

情報は大会メインスポンサーのケイ・オプティコム(大阪市)が専用サイト「ランナーズ・アイ」で提供している。参加者の名前やゼッケン番号を入力すると、走行記録に加え、位置予測情報を地図で確認でき、走る姿を動画で見られる。サイト上に参加者へのメッセージも書き込める。

2011年に始まった大阪マラソンでは、初回から走行記録を配信するサービスを導入。相前後して他の大会でも導入が進み、8日号砲の福岡マラソンでは「応援ナビ」で走行記録や位置情報が確認できる。出場する和田さんは「今度は自分が見られる番。頑張らないと」と意気込む。

走行記録は、各参加者のゼッケンや靴に仕込む計測チップがコース上の計測機を通る際に記録される。


(朝日新聞より)
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スポーツにIT、特に位置情報技術を導入している例は増えている。
こうした傾向はトップレベルでは顕著で、サッカーやラグビーでも練習や試合でデータをとって解析することで具体的な改善に利用するケースは多い。

マラソンはそもそも移動を続ける競技であることを考えれば、位置情報との関連性は高い。
速度の変化などは競技力向上に利用できるし、そうした情報をビッグデータ的に集約することでコースの特性や大会全体の傾向も把握することができる。

近年ではウェアラブル機器の普及でさらに可能性は広がっている。
シューズにセンサーをつけることもできるし、自分の走りや周囲の状況、さらには応援メッセージも含めて眼鏡型デバイスでランナー自身が確認することもできるだろう。

そういえば昨年の大阪マラソンではウェアラブル機器の研究で知られる神戸大の塚本正彦教授が機器を装着して走ったはずだけど、今年も走ったのかな?





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Last updated  2015.11.11 01:29:12
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