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カテゴリ:地図・位置情報サービス
Appleが米国時間の6月13日、「iPhone」と「iPad」に搭載される最新のモバイルソフトウェア「iOS 10」を発表した。
iOS 10は今秋に提供され、「過去最大のiOSリリース」であるとしている。 気になるのはApple Mapsの動向だ。 iOS 10の「Maps」アプリ、道案内にユーザーがコピーした情報を反映へ--「Google Maps」の情報も利用(CNET Japan) ユーザーが「iPhone」や「iPad」でコピー/ペーストした情報を地図が使用されることが明らかになった。 例えば住所をコピーすると、Apple Mapsの新しいアプリウィジェットが運転経路の案内を表示するといった具合だ。 また、ユーザーがGoogle Maps内で位置情報をコピーした場合にも同じように動作して、テキストやメールで簡単に道案内を送れるようになるという(これについては余計なお世話な機能のような気がしてならないが…) Google Mapsで住所をコピーすると、AppleのMapsは「最近Google Mapsで閲覧」というメッセージを出すことで操作の情報を利用することを通知する。 CNETの記事では「データがAppleに転送されるかは、不明だ」とあるが、常識的に考えれば転送されるのだろうな(プライバシーに与える影響についてAppleもGoogleも返答はないとのこと)。 ビッグデータが大きな意味を持つ時代ゆえ、こうした情報はある程度利用されるものだと考えておいた方がいいだろう。 iOS 10のApple Mapsでは、自動車を停めた場所やそこまでの所要時間を示してくれる(TechCrunch Japan) AppleInsiderによると、新しいApple Mapsは、車を自宅以外の場所に停めたときに、その場所を自動的に地図上に表示するようになるという。 広大な駐車場に車をとめた際には便利な機能。 自分の車がどこにあるのか分からなくなるのはよくあるケースなので。 停車した車のアイコンや車のある方向を示され、その場所まで行くのにかかる時間を表示する機能もある。 Appleの自動運転への参入についてはさまざまな憶測があるが、こうした機能をその布石と考えることもできるが。 さらに、Appleが毎年開催している開発者向けのイベントで「Worldwide Developer Conference(WWDC)2016」のキーノートにおいて、iOS 10ではMapsとのインタフェースをサードパーティーに提供することが発表されている。 これにより地図を使った近くのレストランを予約や、Uberなどのサービスを呼び出したりなど、さまざまなエクステンションを展開することも可能になる。 地図の内容については特に発表はないようで、今回の目玉は(マップだけではないが)、開発者への「解放」ということにつきるだろう。 これによりサードパーティーを中心に新しい動きが出てくることで、市場が活性化する効果は十分にありそうだ。 その一方で、位置情報について「プライバシー」の領域が今以上に曖昧になってくる可能性も考えておくべきだろう。 前述したが、ビッグデータありきの時代、位置情報はプライバシーとして成立しなくなってくるのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.06.17 10:40:58
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