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カテゴリ:地図・位置情報サービス
スマホゲームのPOKEMON GOの日本での配信が始まり、ニュースやSNSのタイムラインはポケモン一色。
日本での配信が決まる前からかなり注目度が高く、海外での流行ぶりからもある程度社会現象化するであろうことは想定されていたと思うが、公開と同時にまさに堰を切ったような広がりを見せた。 街ゆく人の多くがプレイに興じ、多くの会社が定時退社時間となる17時過ぎにはアクセスが集中してログインができなくなるなど、その熱狂ぶりは噂どおりだった。 ポケモンを捕まえて集めていくという、基本的には単純なゲームながら、地図やGPSによる位置情報を利用している点や、ARを利用することで現実世界との橋渡しがされている「位置ゲー」としての要素が強いことから、GIS界隈でも注目度は高い。 かくいう自分もポケモンもゲームも詳しくはないものの、とりあえず参加してみた。 こうした熱狂ぶりの一方で、安全面やモラル面など、色々な懸念も持ち上がっている。 最も実害が大きいのが歩きスマホによる事故だ。 実際のプレイでは、近くにポケモンが現れるとスマホのバイブ機能で知らせるため必ずしも歩きスマホを強要する仕様ではないし、一旦ポケモンが現れれば安全な場所に移動してからゲットすることもできる。 それでも気になって歩きスマホしている人は多かった。 NTTドコモでは歩きスマホの注意喚起に以下のような動画を公開しているが、これをPOKEMON GOに当てはめて考えるとそのリスクが分かりやすい。 「全員歩きスマホin渋谷スクランブル交差点-もしもスクランブル交差点を横断する人が全員歩きスマホだったら?-」 また、ポケモンが現れる場所に関するトラブルも多い。 「ポケモン 団地に無断立ち入り 住民と口論に」 「ポケモン 出雲大社が境内での使用禁止に」 「ポケモン 立ち入り規制の“熊本城”外すよう市が任天堂に抗議」 「京都御所の塀に近づき警報 ポケモンに夢中の大学生」 「ポケモンGO松江市の市長が注意呼びかけ」 「ポケモンGO 原発の事業者に注意呼びかけ」 「ポケモンGOを出雲大社が禁止した 国内外のこんな場所でも」 多くの場合私有地や聖域、観光地、被災地、慰霊の場など、一定の配慮が必要な場所でもポケモンが現れるためトラブルになっているケースだ。 こうした課題があることは、海外の事例からもある程度は織り込み済みだっただろうし、配信元が同じでやはりブームになったIngressでのノウハウの蓄積もあるはずだが。 もちろん課題以上に期待が大きいことも事実だ。 特に経済効果、とりわけ地方では集客効果も期待される。 「ポケモンGO日本でも配信開始 経済効果も期待」 ちょっと面白いところでは、青山学院大学が「空間情報システム入門」の授業の一環として「Pokémon GOを用いて実現できそうな社会課題解決提案」「 Pokémon GOが引き起こした問題を解決する具体的な提案」をレポート課題としている例。 ちなみにこの課題を出した古橋大地教授はIngressも授業に導入している。 最後に、ポケモンの生みの親である任天堂が今回の騒動に色々と釘を刺しているのも興味深い。 「任天堂が『Pokémon GO』による連結業績予想への影響に言及。業績への影響は『限定的』」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.07.23 02:17:57
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