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カテゴリ:GIS
シャッターがおりた空き店舗をマッピングした「VACANT NEW YORK」で大都市の問題が浮き彫りに(Gigazine)
ニューヨークを歩き回って空き店舗をマッピングした地図「VACANT NEW YORK」についてのGigazineの記事。 地図を開くと黒地にグレーで表示されたニューヨークの背景地図に、空き店舗が赤く塗られて表示される。 さらに空き店舗に十字のカーソルを合わせると、その場所の住所が表示されるという仕組み。 空き店舗が視覚化されることで街の(特に商業面での)勢力圏が一目で分かる。 日本においても、地方都市を中心に古くからの繁華街や商店街がシャッター通り化している現状が問題になっている。 人々の買い物スタイルが変化し、収容台数の多い駐車場を備えた大型店舗がバイパス沿いに展開し、買い物ゾーンがドーナツ化が進んだためだが、こうした状況を客観的に可視化するようなサービスがあってもいい。 もっとも、「VACANT NEW YORK」は実際に足で調査してマッピングしており、同じことを各都市で行うにはかなりの負荷がかかるし、安定的な更新もなかなか望めない。 また、「VACANT NEW YORK」はすべての建物を対象としてマッピングを行っているため、表示されている情報は街全体に占める空き店舗の割合ということになる。 日本の地方都市の現状を正しく視覚化することを想定するならば、店舗だけを抽出して、その中でシャッターが閉まっているものを表示して割合を示さなければ、本当の姿は見えてこない。 このあたりを踏まえれば、店舗に関する各種届け出(開業・廃業等)が位置情報付でオープンデータとして公開されることが早道のように思われるが、届け出を出さず休業というケースもあるだろうし、一筋縄ではいかなそう。 さしあたり考えられるのはオープンストリートマップのような仕組みの中で動かすことができれば実現は可能かもしれない。 もちろん、視覚化することが目的ではあまり意味がない。 状況を把握して街づくりを見直したり、空き店舗を有効活用するような取組に繋げたり、街の未来をつくるツールとして活かせる可能性はあるのではないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.09.05 00:16:30
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