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国土地理院が位置情報を修正　西原村、１．７８メートル動く　／熊本（毎日新聞）

国土地理院が熊本地震で変動した基準点の新しい成果を公表した。
国土地理院のリリースはこちら。

熊本地震を受けて、国土地理院では4月16日から、周辺に位置する基準点（電子基準点38点、三角点等4169点、水準点296点）の測量成果の公表を停止していた。
今回改定された成果が公表されるのは、三角点285点（測量の基準となる経度、緯度、高さ）、水準点146点（高さ）、電子基準点9点（高さ）。

熊本地震による三角点の変動ベクトル図はこちら。
改定成果公表は地殻変動が大きく変動の向きが複雑な熊本市、益城町、大津町、西原村、南阿蘇村とその周辺市町村の地域に設置した三角点で、GNSSにより測量された電子基準点を基に再測量を実施したもの。
水準点については、水準測量を実施して地震による変動が明らかになった地域を対象として改定した。

なお、公表停止中の三角点で、今回公表されなかったものについては、補正パラメータによる再計算により成果を求めることとしており、9月12日に成果と補正パラメータが公表される予定。

ところで、今回の成果改定のための測量業務（平成28年熊本地震に伴う高度地域基準点測量作業）において、2つの事業者が指名停止を受けている。
いずれも地元業者で低価格で札を入れているのは気になるところ。