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「ダイナミックマップのコスト低減を」、トヨタ自動車CSTO補佐の葛巻清吾氏(日経テクノロジー)
自動運転「17年度から公道での大規模実証実験」…SIPシンポジウム(レスポンス) 都内で行われたSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)シンポジウムでの、トヨタ自動車で安全技術を担当する葛巻清吾CSTO(Chief Safety Technology Officer)補佐の講演についての記事。 6月に三菱電機、ゼンリン、パスコ、アイサンテクノロジー、インクリメントP、トヨタマップマスターの6社と国内自動車メーカーなど9社が共同出資してダイナミックマップ基盤企画会社を設立し、自動走行システムの実現に必要となるダイナミックマップ(高精度3次元地図)に取り組んでいる。 葛巻氏は自動運転車の開発は自動車メーカーが競争し合ってやっていくものとしたうえで、SIPはダイナミックマップをはじめとしたデジタルインフラなどの環境を整備する形で役割分担をする。 2020年度までにハイエンドな準自動走行システム(レベル2)の実用化を目指し、2017年度からは公道での大規模実証実験を開始する方針を示した。 また、葛巻氏はダイナミックマップのコストをどう負担していくかを課題として、その解決策として、ダイナミックマップを他の業種でも利用できるような仕組みをSIPとして模索していることに言及した。 一般の地図でさえも更新にかかるコストは大きいが、高精度のダイナミックマップとなればハードルがいかに高いかは想像がつく。 自動運転を補完するとなれば位置精度ばかりでなく、リアルタイムに更新していくことも必要。 2023年には準天頂衛星「みちびき」が7機体制になる予定で、衛星測位による位置精度は大幅に向上する。 そうなれば比較的容易に高精度な計測が可能になる他、自動車自身が走行しながら取得するプローブ情報の精度も飛躍的に上がる。 こうして得た情報からリアルタイムで地図情報を更新して共有できるような仕組みが実現すれば、ダイナミックマップの更新は新しい扉を開くことになるだろう。 葛巻氏が語ったように、こうした高精度なダイナミックマップを動的な基盤インフラとして、さまざまな産業やサービスに応用できるようになれば、G空間社会も本物といえるのだろうけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.10.05 01:03:26
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