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アニメ聖地イッパイあってな 県内に“巡礼者”続々(岐阜新聞)
岐阜県内でちょっとしたアニメ聖地巡礼ブームが起きているという。 興行収入が145億円超となった映画「君の名は。」の聖地が飛騨市であることは盛んに報道されている。 そしてやはり話題となっている「聲の形」も大垣市が舞台のモデルとなっている。 さらに2012年にテレビ放映された「氷菓」は高山市が舞台のモデルで、外国人のファンも訪れるという。 こうした形で多くの人がやってくることは地元にとっては大きなチャンスだが、どうやって観光振興、さらには地域振興につなげるかというのは未知数で、さまざまな試行錯誤的な取組も行われているようだ。 巡礼マップの作成はその入口ともいえるものだが、関連商品の開発・販売や記念館の設置までいけばまずまず成功の部類だろう。 大切なことは訪れた人が地域に親しみを持ってくれることで、リピーターになってもらえるような仕掛けができれば一番いい。 交流人口が増えればそれは地域にとって確実にプラスに作用する。 一方で「一時的な現象で終わらせないような地域の努力が必要」というのは本当にその通りで、一過性のブームで終わるケースが圧倒的に多いのもまた事実だ。 地元としてはせっかく人を呼び込んだ以上、食事や買い物、宿泊などを通じて少しで地域経済を活性化して欲しいという思いもあるだろう。 こうしたことを満たすためにはどこかの真似をするようなスタンダードを目指すのではなく、地域オリジナルの良さを前面に出すことが求められる。 その中で作品とどれだけ絡んでいけるのか。 高山市はもともと観光客が多い土地柄であり、ノウハウは多い。 飛騨市も映画のヒット以前に、ノーベル賞受賞で話題になったニュートリノの研究用の東京大学宇宙線研究所の世界最大の水チェレンコフ宇宙素粒子観測装置「スーパーカミオカンデ」が設置されていることでも知られている。 また、朝ドラ「さくら」の舞台でもあった。 問題はアクセスがあまり良くないことだが、逆に宿泊はチャンスを見込める。 逆に大垣市はアクセスの良さでは最も恵まれているが、その分宿泊の機会は減ることになってしまうかもしれない。 また、元来観光都市ではないことを考えれば、「聲の形」を何らかの形で観光振興に活かしたいところ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.10.16 19:09:16
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