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2016.10.20
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カテゴリ:GIS
国土の3Dマッピングで土地利用の最適化を図るシンガポールの挑戦(ITmedia)

シンガポール政府が国家プロジェクトとして3Dマッピングに着手したという記事。
3Dモデルを使った最先端の都市計画を進めるためだという。

3Dモデルは6月にアメリカのサンディエゴで開催されたESRIのカンファレンス披露されたもので、高度なGISの技術が利用されているとのこと。
政府の目標は、限られた国土の利用法を最適化することで、シンガポール本島全体の「実世界そのままのイメージ」を視覚化する考えだ。

シンガポール土地管理局(SLA)は従来の2次元の都市計画地図では、複雑な環境を完全に表現するには不適切であるとの認識。
3Dモデルであれば都市の設計、構築、開発について、目的に見合った情報を正確に分かりやすく表現できるとしている。

用途としては植栽の影響分析、天候や植栽による気温低下の影響分析、景観・眺望への影響分析、地下空間の活用、データのリアルタイム共有、太陽エネルギーの産出量の見積もりなどが想定されている。

3Dマッピングや3DデータをGISで扱う技術面においては近年大きな進歩が見られるが、整備や実運用では課題が多い。
特に費用面でのハードルが高い。

シンガポールの場合国土が広いわけではない点で実現の可能性は高いし、都市部が多いことから3Dの需要も大きい。
また、世界的な地理空間情報関連企業のアジア拠点が多いのも追い風になるだろう。

日本でもi-Constructionの推進で、今後3D化は進んでいくはずだが、さらに加速させるためには哲学やアプローチを変えていくことも必要になるだろう。
北米のGISはどちらかといえば建築などのモデル(つまりミクロから)から入っているのでそもそも3次元は基本的な要件だが、日本のGISは地図(いわゆるマクロ)がベースになっているため、3次元化のハードルが高いともいえる。
i-Constructionでどこまで変わることができるかだと思う。





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Last updated  2016.10.20 01:16:42
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