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【米政権交代】トランプ氏はどう勝ったのか 年齢や性別や人種などから(BBC NEWS JAPAN)
戦前の予想を覆す躍進で第45代米大統領になることが決まったドナルド・トランプ氏。 ペンシルベニア、フロリダ、オハイオ、アイオワといった従来の民主党基盤を次々に獲得したことが勝利に結び付いたとされる。 全国の得票ではヒラリー・クリントン氏が47.7%とトランプ氏の得票率は47.5%を上回っていたが、押さえるべきところを押さえたと言うべきだろうか。 州ごとの得票率を見ると、いずれの州でも共和党の強さが目立つ。 民主党が強さを見せたのは従来の支持基盤である西海岸と北東部に限られていることが分かる。 民主党の全国的な得票率は2012年に比べて3ポイント以上下落している。 2万4500人を対象にした調査では、男性の53%がトランプ氏を支持し、女性の54%がクリントン氏支持を表明しており、男女でやや支持層に差が見られる。 これは選挙戦を通じての両者の発言や戦い方が表れていると言っていい。 むしろ思ったほど差が出なかったと考えることもできる。 人種別で見ると、白人の58%がトランプ氏を支持したのに対して、ヒスパニックとアジア系は65%、黒人は実に88%がクリントン氏を支持している。 ただし、2012年にオバマ氏は黒人票の93%を獲得しているし、ヒスパニックの支持率も今回より高かった。 一方トランプ氏は主として大学教育を受けていない白人男性に強く支持された(7割がトランプ氏を支持)。 また大学教育を受けていない白人女子も、6割がトランプ氏に投票した。 言われているようなグローバリズムの中で不遇をかこった層の現状打破への思いが強く現れた結果と見ることができる。 AP通信の2つの地図。 いずれも州単位でどちらが上回ったかを示すものだが、上の地図は州の面積で表現されているのに対して、下の地図は全米の選挙人団に占める割合を示しており、人口の少ない州は(主に中心部)小さく表示され、人口の多い(北東部)州は大きく表示される。 上の地図と比べると州ごとの結果の意味合いが違って見える。 トランプ氏の勝利は世界に衝撃を与えているが、実際のところ選挙戦での過激な言動がそのまま今後の国政に結び付くのかどうかは未知数だ。 外交的な強硬策についても、相手のあることですべてが実現できるわけではない。 むしろ変革を求めた有権者にどれだけ応えることができるのかが焦点になるかも知れない。 ※引用元のBBCのマップでは週ごとのデータがGIS的にインタラクティブに見ることが可能なので是非。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.11.11 00:41:40
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