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2016.12.14
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ハリケーン観測衛星で風速を計測、予報精度向上へ NASA(CNN)

NASA(米航空宇宙局)が小型衛星によるハリケーン観測を目的として、「サイクロン・グローバル・ナビゲーション衛星システム」(CYGNSS)を進めている。
ロケットは航空機で上空へ運び、高度1万2000mに達したところで放出するという。
ロケットはその後ブースターを使って宇宙へ送り込まれ、小型衛星8基を軌道上に展開する。

それぞれの衛星は互いに連携しながら海洋上のハリケーンや台風などの風速を観測し、予報の精度向上に役立てるという。
従来の衛星は、熱帯低気圧の位置や降雨の状況を継続的に観測することはできたが、雲の下の風までの観測はできなかった。
CYGNSSではハリケーンの中までの観測が可能となり、上陸時の強さを予想できるようになる。

衛星は海面の波の様子を測定し、それぞれのデータを比較する。
熱帯低気圧が発生する北緯35度~南緯35度の範囲で地球の軌道上を周回しながら、最大で毎秒32回の風力測定を行う。
現在の気象観測衛星がハリケーンの上空を通過するのは1日にわずか1~2回であるのに対して、CYGNSSでは12分ごとに風力の測定が可能になるという。

小型衛星はさまざまな用途で運用され始めているが、ハリケーンの観測のような特化した目的には最適の観測プラットフォームといえる。
一般的に気象衛星は高軌道だが、こちらは小型なので低軌道衛星ということになるのだろうか。
プロジェクトが成功すれば日本のような台風が多い国では恩恵が大きそう。






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Last updated  2016.12.15 01:51:01
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