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カテゴリ:測量
輪島験潮場「登録有形文化財(建造物)」登録について(国土地理院)
国土地理院の潮位観測施設である輪島験潮場(石川県輪島市)が昨年11月29日に「登録有形文化財(建造物)」に登録され、1月27日に輪島市から登録証を受領した。 国土地理院の測量標が国の文化財になるのは初めてのことであり、画期的なニュースといえるかもしれない。 輪島験潮場は明治24(1891)年に開設され、「陸地測量部が設置した験潮場で我が国における潮位観測の歴史を伝える建築物」であることや、「古くから重要な港湾都市であった輪島において、地域の歴史を伝え、能登地域に残存する最初期の近代建築として貴重な建物」であることが評価されての登録となった(輪島市が文化庁に推薦した形)。 輪島験潮場の位置はこちら(地理院地図)。 ちなみに験潮場は潮位(海面の昇降)を測るための施設で、全国に25か所設置されている。 防災や環境のモニタリングはもちろん、国土地理院では日本の標高を定めるための基準を東京湾における平均海面としていることからも験潮は大きな役割を果たしている。 Googleストリートビューで輪島験潮場を見ると電子基準点が併設されていることが分かる。 ちょっと気になったのは地理院地図の験潮場の注記の位置がずれていること。 この配置だと水準点の位置を指しているようにみえるが、実際には電子基準点のある位置が正しいので。 (地理院地図を2500レベルまで拡大すると験潮場の建物が確認できる) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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