|
カテゴリ:地理
【お詫び】一般入学試験(2月3日学部個別日程(文学部))「地理」出題ミスについて(関西学院大学)
2017年2月3日に行われた関西学院大学入学試験の「地理」で出題ミスがあった。 ミスがあったのは64人が受験した文学部の地理の問題で、気候に関する説明のうち誤りを含む文章を選ぶ問題だったが、選択肢の中に複数の正解があった。 問題分は以下のとおり。 地理〔Ⅲ〕(7) 気候に関する説明として誤りを含むものはどれか、a~dから1つ選んで記号をマークせよ。 a.Aw気候区はAf気候区より高緯度側に分布し、雨季と乾季がみられる。 b.Am気候区は短く弱い乾季がみられ、北アメリカ大陸ではフロリダ半島に分布する。 c.Cs気候区はBs気候区の高緯度側に分布し、降水の大半は冬の低気圧や前線によってもたらされる。 d.Cfb気候区は四季の変化が最も明瞭な気候区で、Cfa気候区よりも低緯度に分布する。 選択肢dが本来の正答だが、選択肢cに関して「BS気候区」と表記すべきところを「Bs気候区」としてしまったため、こちらも正答となる。 大学は対応として受験者全員を正解とし、受験者全員に得点(3点)を与えた。 実はこれに先立った2月1日の試験でも、同じく「地理」で出題ミスがあったばかり。 その問題は以下のとおり。 アフリカ、オーストラリア、北アメリカ、南アメリカ、ユーラシアの5つの大陸に関する説明として誤りを含むものはどれか、a~dから1つ選んで記号をマークせよ。 a.ユーラシア大陸の面積は残りの大陸の面積の総和を上回る。 b.ユーラシア大陸に次ぐ面積をもつのはアフリカ大陸である。 c.ユーラシア大陸に次ぐ海岸線の長さをもつのは南アメリカ大陸である。 d.北アメリカ大陸の平均高度はオーストラリア大陸の平均高度を上回る。 誤りを含む文を一つ選ぶ問題に対して、複数の正答が存在した(選択肢aとcが正答)として、やはり受験者全員を正解として受験者全員に得点(3点)を与えている。 やむを得ない措置ではあるが、受験者全員に3点加点となると他の選択科目との不公平感も気になるところ。 ちなみに、関西学院大学では前年(2016年)の入試でも地理で出題ミスがあったことが12月に発覚している。 その問題は以下のとおり。 日本におけるエネルギー資源・鉱産資源に関する説明として誤りを含むものはどれか、a~dから1つ選んで記号をマークせよ。 a. エネルギー源の確保のため供給国の多角化をはかっている。 b. 分布する鉱産資源の種類は豊富である。 c. 今日自給できる鉱産資源は石炭など数種類に限られる。 d. 熱水鉱床、メタンハイドレードなどの有望なエネルギー資源がある。 本来の正解は「c.」だが、選択肢「d.」の文中の「メタンハイドレード」が「メタンハイドレート」とするところを誤植していたことから、「d.」の選択者も正解としたもの。 採点をやり直したところ合否に影響はなかったという。 立て続けに出題ミスがあったことも問題だが、すべて地理というのが何とも。 忙しい中での問題作成であることは分かるが、大学としての権威に関わるのでチェック体制を見直して欲しいところ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.02.15 01:19:28
コメント(0) | コメントを書く
[地理] カテゴリの最新記事
|