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通路に課税、是か非か 約30年非課税の福岡市方針転換 天神・新天町の歩行者用 [福岡県](西日本新聞)
福岡市がこれまで固定資産税を課税していなかった商店街の歩行者通路を、今年度から全面課税の対象とする通告したことが波紋を呼んでいる。 対象となったのは天神の新天町商店街内の歩行者通路で、商店街側は「公共性は高いはずなのに理由の説明もない」と協議を求めているが市からの回答はないという。 同じ市内の通路でも、博多川端商店街が市道であるのに対して、今回対象となった新天町は商店街商業協同組合などが所有している私道。 もっとも地方税法では私道でも「公共の道路」は非課税扱いになり、同商店街はアーケードがあるためこれに該当するとされて課税されていなかった。 突然の課税通告は謎だが、同商店街が5年前に、アーケードとなっている非課税通路の他に、ビル1階などを通ることから建物の敷地の一部とみなされて課税されてきた通路について、「終日開放しており不特定多数の人が利用している」と公共性を主張して、過去に支払った固定資産税などの損害賠償を求めて提訴した経緯がある。 裁判は最高裁まで行って商店街側の敗訴。 今回の課税通告はこのことが背景にあるとの憶測がなされている。 もちろん裁判は既に課税されている部分についてのものであり、今回課税対象となってた従来の非課税部分とは別の話だ。 状況だけで考えれば市と商店街の信頼関係が裁判によって崩れたような印象を受けるのだが、専門家は「非課税部分に課税するには説明が必要」としているが、こちらについても法廷での争いになるのだろうか。 今回の経緯は特殊なものなのかもしれないが、気になるのは今回の判断が全国の他の似たような状況の商店街に影響を与えないかという点。 最終的にどちらに転ぶにせよ納得のできる理由が必要になるだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.04.02 21:21:57
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