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大気汚染の計測が、もっと安価で高精度に──米西海岸で始まった「環境センサーテック」開発競争(WIRED.jp)
センサーが高価すぎるため十分に行われてこなかった大気汚染のモニタリング。サンフランシスコの研究者たちは、大気汚染の度合いを正確かつ安価に行う手法を編み出し、世界中でモニタリングを始めようとしている。 サンフランシスコの研究者たちが開発した大気汚染のモニター法についての記事。 そのひとつがストリートビューを撮影するグーグルカーに汚染物質センサーを取り付けて街の汚染状況をブロック毎に詳細に地図化する方法。 グーグルカーが街を撮影しながら助手席側後方の窓に取り付けられた管から空気を吸い込み、その空気をセンサーが1秒ごとにサンプリングして炭素や窒素ガスの濃度を計測するというものだ。 なるほどこれはひとつのアイデアだ。 移動体で網羅的にサンプリングすることができるうえに、車の位置情報によりどこでサンプリングされたががわかる。 さらに同時にストリートビューの撮影しているわけだから、たとえば汚染度で高い値が検出された場合、それがどのような場所なのかも周囲を360度確認することができる。 もうひとつの方法が学校や博物館、病院の屋根に比較的安価なセンサーを取り付けて定点での24時間観測するもの。 従来のセンサーが効果だったのに比べて安価なセンサーを使うことで数多く設置することができ、安価ゆえに観測精度は低いものの、ネットワーク化されたセンサーから汚染源を三角測量して近隣の測定値と比較から詳細な測定を可能にした。 移動体とネットワーク型センサー、まさにIoT時代のモニタリングといえる。 このプロジェクトは大気汚染のモニタリングだが、同様な方法でさまざまなセンサーを使えば、他のモニタリング対象でも網羅的な観測が可能になる。 移動体でいえば日々固定ルートを走るバスや宅配便トラック、郵便配達のバイク、ランダムな観測であればタクシーなどもセンサーを設置するのに適しているかもしれない。 この分野はまだ色々な可能性がありそう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.06.30 00:47:27
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