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2017.09.03
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怖い痴漢冤罪、スマホアプリで“潔白”証明 GPS活用で手の位置記録、弁護士対応付き保険も(SankeiBiz)

電車内での痴漢は許されざる犯罪だが、痴漢に間違われたらとの不安は電車を利用する多くの会社員らに共通する悩みだ。最近では、痴漢に疑われて線路に逃走する事案も多発した。痴漢冤罪(えんざい)対策への関心が高まり、手と指の動きを記録して“潔白”の証明を手助けしたり、疑われたときに適切な対応をナビゲートしたりするスマートフォン用アプリが誕生した。


最近は自動車にドライブレコーダーを取り付けることで、事故等の際の客観的な証拠を残すドライバーが増えてきている。
事故の責任は必ずしも0:100ということではないにせよ、映像が客観的資料として参考になることは多くのケースで照明されている。

こうした考え方を痴漢冤罪に応用しようというのが記事のアプリ。
自分の行動(あるいはアプリを利用していた状況の履歴)などを客観的な参考材料としようというものだ。

このアプリの場合、片手でスマホを操作し、空いたもう片方の手でカバンやつり革を掴むなどすることで、そもそも置換ができない状況をつくりだすことで回避するというイメージ。
ただし、片手スマホで片手カバンのケースでは電車が揺れに対応できるのか(超満員であればともかくとして)、あるいは片手がつり革の場合それを証明できるのかなどいくつか疑問がないわけでもない。

近年では車内に防犯カメラを設置するケースも見受けられるが、これらと併用することが現実的か。
もっとも、通勤等で電車を利用する際に必ずアプリを起動して見ているのも何だかなあという感はある。
通勤時は普通に何かを読んだりしているケースも多いわけで、アプリがバックグラウンドで作動してくれるならともかく、そうでないとすれば通勤時間が丸々無駄になってしまうような印象を受ける。

また、このアプリの記録が実際にどれほど有効なのかも未知数。
もちろん参考材料にはなるのだろうが、これだけで冤罪を証明するのは難しいのではないだろうか。

むしろ記事の後半に紹介されている保険の方が実用的に思った。
この保険については別の記事でも紹介されている

痴漢冤罪が増えていることは確かだが、実際のところ予防策として最も有効なのは痴漢そのものを防ぐことだろう。
ごく一部で悪意のあるでっち上げがあるのも事実だが、多くの場合は女性側も被害者として周囲の誰かを疑わざるを得ないわけで、その中で間違いから冤罪につながるケースがほとんどだろう。

痴漢そのものを防止するうえで、女性専用車両はその答えの一つだが、冤罪を防ぐ意味では男性専用車両の導入もあっていいかも知れない(どれほど利用されるかは分からないが)。
防犯カメラも手元が映るわけではないので、利用できるのはせいぜい容疑者の挙動や被害者との位置関係程度だろう。
むしろ「カメラがある」という心理的効果の方が大きいかもしれない。

将来的に身体の詳細な動きがセンシングできるような仕組みが開発されてスマホと連動するようになれば、このアプリもより目的に近づくような気もするが、現状でどの程度の効果があるのかは実際の利用例が出てみないことには何とも言えないところ。





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Last updated  2017.09.04 02:11:36
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