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カテゴリ:いまむかCD
12月12日というのは、個人的には徳島出身のあるアイドルさんの誕生日ということになっていて、当時の彼女の性格はお世辞にもほめられたものではなかったけれど、なかなかいい歌を唄っていたのでそれなりに評価している。
そんな誕生日か何か知らないけど、最近の自家用車は希望ナンバー制で登録番号が取得できるものだから(私もそのひとりだけど)、12-12で取得する方の多いこと!なんの記念日でその番号を車のナンバーにしようと思ったのかと、問うてみたくなる。 いや、11-22なら「いい夫婦」かもしれないし、14-96なら「石黒さん」かもしれない(実際に稲沢市内で遭遇)。またはまったく意味不明な乱数なら、以前の車のナンバーを継承すべく同一にしたのかな、などと車を眺めながら勝手に解釈するのもなかなか楽しい。 TITLE :ワカレナ ARTIST :スーパープロジェクト RELEASE:1996/11/21 CD NUM :WDDN13 LABEL :ONE-DER ACQUISITION(入手容易度) :☆☆☆ STUPIDITY (バカバカしさ):☆☆☆☆☆ CURIOSITY (ヘンテコ度) :☆☆☆☆ さて、洋楽をカバーするにもいろいろな「解釈」の仕方があるわけで、歌詞を比較的忠実に意訳したり、アレンジをがらりと変えてみたりとさまざまだ。 今回のターゲットは、胡散臭いユニット名はその名も「スーパープロジェクト」という正体不明の二人組の、邦題『恋のマカレナ』のカバーである。 本家『恋のマカレナ』は、あのヘンテコリンなダンスでそれなりにヒットした記憶があるけれど、普段洋楽を耳にしないライトユーザーの耳にまで届いたという点では「恋のマイアヒ」と大して変わらないのじゃないかとさえ思えてしまう。マイアヒの諸問題は置いとくとして、あちらは空耳で無理矢理日本語にコジつけたところが面白いのだが、こちらはまったく違う日本語詞をノっけてしまっているところがユニークだ。一部引用すると、 すべてストレスを酒ではらす その金さえ持たせてくれない そんなドケチな女房なら もうワカレナ! 大体がこんな感じである。自分の周りのイヤなもの、うっとうしいもの、ストレッサーから訣別しよう(=別れな!)というメッセージソングといえよう。 たくさんの神様が現われ 高級車に乗り西へ東へ そのたびナンダカヘンダ たくさんの人が不幸になり 歌詞の中では、破防法の対象になりかけたもと宗教法人(現宗教団体)についてを揶揄すると思われるセリフもあり(以下の赤字)、意外にも世相の風刺に一役買っている。 国中の人達がテレビ記釘付け大注目 テレ屋の神様は しゃべんなくなっちゃったってわけ 前年宗教法人としては解散を余儀なくされ、翌年3月東京地裁が破産法に基づき教団に破産宣告を行って同5月に確定しているところからも、あきらかにこのCDで唄われているのはその教団とみていいだろう。 それにしても、この「スーパープロジェクト」、まったく正体がわからない。そこで歌詞カードをみると"TAKEO MIRATSU"の文字がある。そう、知る人ぞ知るコンポーザー見良津健雄氏その人のことである。 私が彼を知ったのは彼のユニット「おたっしゃクラブ」としてリリースした作品『幸福の雅楽』が最初で、なんと松本伊代女史の実姉を口説きおとし、こともあろうに『センチメンタルジャーニー』の替え歌を唄わせ、アルバムに収録してしまったのである。その歌詞のイジり具合もさることながら、伊代ちゃん譲りの声に驚嘆。見良津氏の仕事の奥深さを見せ付けられたのであった。そんな彼の関わった"プロジェクト"ならば、この「ワカレナ」を理解できる。惜しむらくは、カラオケと2トラックで1000円というコストパフォーマンスだ。 このCD、たまたま名古屋市内での新品廃盤のセールのワゴンで見つけたからラッキーであったけど、そうそう新品は出てくるものではない。某"熱帯雨林"な中古通販サイトではまずまず在庫がありそうだが、値段のバラつきが大きすぎるような気がする(1/31現在)。私は新品廃盤を半額の500円で購入したので、それ以上の金額を投資するのはオススメしない。そんなショップとはワカレナだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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