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うきぐも(昔の名はほっけ)

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カテゴリ:いまむかCD
※これを書いているのは1月31日ですが・・・、
記入日付が12月22日なので、やっぱりXマスソングでイキます。


昨年もこの時季にはクリスマスソングということで、こんなのとかこんなのを取りあげてみたんですが、女性の歌うクリスマスソングをまだ取りあげていませんでしたので、久々にアイドルものを取り上げておきましょう。
csdl3193
TITLE :リボン結びのWAKU WAKU
ARTIST :七つ星
(河田純子・田山真美子・中山忍・Lip's・宍戸留美)
RELEASE:1990/11/21
CD NUM :CSDL3193
LABEL :CBS SONY

ACQUISITION(入手容易度) :☆
STUPIDITY (バカバカしさ):☆
CURIOSITY (ヘンテコ度) :☆

それまでの「WAKU WAKU」といったら、中山美穂女史のヒット曲ぐらいしか思いつかないし、いまならコンビニのキャッチフレーズぐらい。

昭和天皇崩御の自粛ムードが抜け、まだまだバブルのはじけきっていない平成2年。私個人的なことをいえば今の会社に入社した年なんだけど、やっぱりボーナスの額とかもハンパでなくて。入社初年度で「こんなにもらっていいの?」って金額でした。その時からしっかり倹約しておけばよかったんだけど、一度覚えたゼータクってのはなかなかやめられない。

七つ星とは、前年に企画されたCBS/SONYに所属するアイドル3人からなる期間限定ユニット「楽天使」(上段プロフの黄字)をさらに"4名増員"。文字通り総勢7人で繰り広げられたクリスマス向けの企画ユニットなのですが、考えてみれば、のちのハロープロジェクトのシャッフルユニットに通じるものがあるかもしれません。単に企画ものだというなら、アイドルマニアを喜ばせてハイ終了~・・で結構ですが、実はこの曲、NHKみんなのうたにも採用されテレビでも放映されていましたので、耳にした方もいるかもしれませんね。Lip'sについては以前こちらで取りあげていますので参考にしてみてください。

csfm7035
TITLE :リボン結びのWAKU WAKU [Video Single Disc]
ARTIST :七つ星
RELEASE:1990/12/01
CD NUM :CSFM7035
LABEL :CBS SONY

ACQUISITION(入手容易度) :☆
STUPIDITY (バカバカしさ):☆
CURIOSITY (ヘンテコ度) :☆☆

こちらは、5分以下の映像が収録できるビデオシングルディスク。当時の定価は1200円で、それでも5分しか見られないのでかなり高く感じられますが、今では中古専門ショップでも3~4千円を下らないほどのレアなアイテムです。もっともかける機械がレーザーディスクプレイヤー等に限定されるので、客観的な商品価値や需給バランス(笑)を考えるとこの程度の相場が妥当でしょう。ヘンテコ度が☆2個ついている理由は、この曲の本編が4分57秒だから。つまり残り2秒ちょっとで、曲の前後にクレジットを表示しなければならないため、瞬きする程度の時間だけ表示されているクレジットは滑稽だからです。
[ひとくちメモ]
ちなみに翌91年にはCBSの冠が取れ、「株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント」と商号が変わったために、CD規格番号も[CS]から[SR]に変わります。そのため[CS]と頭についたソフトはたった1年半しか存在していません。


「七つ星」の企画はシングルをビデオディスクだけでなく、アルバムも存在します(CSCL1562)。6組7人(←楽天使名義での楽曲もあるため6組としています)のソロ&ユニットが全10曲を歌うクリスマスアルバムは、もともとの持ち歌の詞を新たにクリスマス用に書き直して歌っています。
ま、この7人にお世辞でもヒット曲があればここで書いてもいいんですけどね、あえてここでも内容には触れません。いわずもがなクリスマスソング集ですから・・。これだけで十分伝わると思います。

関係ありませんが、この7人は「七つ星」以外にもちょっとした社内プロジェクトに参加しています。
"アイドルの歌で、もっと世の中を明るくしたい"という党綱(?)のもと、「世直し少女党」を結成、早い話が販売促進の企画でした。
当時のアイドルポップスのビジネス環境は、粗製濫造されたおニャン子クラブ群の影響で少なからずバブル景気よりも先に破綻しており、その一因にはアナログレコードからデジタルメディアであるCDへの過渡期における買い渋りもあってセールスが伸びなかったのも背景にあるといえます。実際、「どうやったらアイドルが売れるのか」ということをメーカーだけでなくコアなファン自身までもが真剣に考えていた時代だったのです。結局のところ、アイドルポップスにいちばん熱心だったのは前出おニャン子群を輩出したポニーキャニオンと当時のCBSソニーぐらいしかありませんでしたが、70年代前半のキャンディーズと後半の山口百恵、そして80年代前半の松田聖子と後半の南野陽子というビッグネームを抱えていたCBSソニーにとっては、"なんとかしたかった"というのがホンネではないでしょうか。「世直し少女党」のコンセプトにも、当時業界トップのレコード会社としての苦悩が感じ取れます。

さて、この7人以外にもこの会社にはまだまだ売れ損ねた女のコが結構います。
例えば、国費で海外留学したと報道されたことがまだ記憶に新しい裕木奈江女史もそうですし、女優の桜井幸子女史もアイドルとしてCDデビューしていたのですが、知っている方がマニアです。三井のリハウス3代目だった茅野佐智恵女史も、すべて現ソニーレコーズの仲間でした。"発掘・開発"だけは怠っていなかった会社だけに、時代が悪すぎたとしか言いようがありません。

さてこの「七つ星」の入手可能状況について。
中古専門ショップでは時々出品があるものの、ちょっとしたレアアイテムで、最近ありがちな復刻盤としてのリリースも望めないことからあまり安価で入手できません。こまめにオークションなどでの出品を期待しましょう。それでも過度な高額入札でアツくならないほうが無難です。

(2006/02/09 加筆済)





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Last updated  Feb 9, 2006 03:36:19 AM
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