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うきぐも(昔の名はほっけ)

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Jan 7, 2006
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カテゴリ:いまむかCD
久々に転勤先でむかえた今年の正月は、おせち料理というものにまったく縁がなかった。というか、ここ数年おせちらしいものは食べていないかもしれない。あえていうなら雑煮はしたが、白菜が高値だからなかなか作る気がおきない。鍋を作った翌日とかに、残り汁でぱぱっと作るのだけど、この冬は白菜だけではなく野菜そのものが、ここのところの大雪で高値推移だ。七草の時季でもあり、野菜の高騰は主婦を悩ませる。

crdw3055

TITLE :にまめ恋物語
ARTIST :ジョージ白花&赤花ブラザーズ
RELEASE:1998/03/25
CD NUM :CRDW3055
LABEL :NIPPON CROWN

ACQUISITION(入手容易度) :☆
STUPIDITY (バカバカしさ):☆☆☆
CURIOSITY (ヘンテコ度) :☆☆☆☆☆
画像をクリックすると、裏面のハンサムなジョージ白花氏が登場します。

だからこそ、ビタミン豊富な「煮豆」なのである。正月おせちの具材にも欠かせないのが「煮豆」。そんな「にまめ」の良さを啓蒙しようじゃないか、とリリースされたのがこのCDである。なんだ、結局食べ物系のCDじゃないか・・・、思いきやこの話は少しウソ。
掲載のジャケットがCMに使われていたのをご記憶の方もおいでかと思われるが、この歌は惣菜メーカーカネハツの煮豆シリーズのCMソングだったのである。とはいうものの、実はジャケットにはそのあたりについてのクレジットが一切明記されていないのである。
クラウンといえば演歌の大家であるから、そんなローカルな食品メーカーのロゴすら入るのをCDメーカーとして嫌ったのだろうか。否、カネハツ様にちょっとだけ予算が余分にあれば、会社名の活字ぐらい入っただろう。むしろ、「これは、CMソングです!」とカミングアウトして、私らのような演歌のライトユーザー(←うそつけ!なにがライトユーザーだ!といわれるだろうが、こと演歌についてはライブラリは少ないからこれでいいのである)にアプローチするぐらいの方が、売り上げ枚数が伸びるというものである。

さて、内容だ。
♪にぃまめはぁ~、やわらかがいいぃ~(やわらかなの~)
で始まる、知ってるヒトなら記憶に新しいフレーズからいきなり入ってくるが、確かにCMで使われた部分というのは最初の4小節だけである。でも、しっかりCMタイアップなのだから、なにも恥じることはない。そのあとにムード歌謡チックなイントロからAメロへと続いていくが、私思うに、これも「ロマンスの神様」同様CMのパートだけデキてて、あとから完全オリジナルの作品になったパターンだろう。それにしても、このジョージ白花(写真)氏の低くも甘いボーカルは、まるで煮豆そのものである(意味不明)。
カラオケも収録されているが、いきなり唄いだしのため、いわゆる"きっかけ"(タイミング)をつかみやすくするために、エレキギターのソロが入っているのだけど、こいつが泣かせる。♪にまめは~・・のフレーズがエレキで鳴くのだ。これはこれで煮豆のように味がある。

さらにカップリング曲、こちらも豆啓蒙ソングといった趣の『ビタミンスマイル』が2テイク。1本は(ピクニック編)としてジョージ氏の生ボーカルだが、もう1本は(宇宙旅行編)となっていて、どういうわけかボイスチェンジしたジョージ氏のボーカルで収められた内容になっている。宇宙をイメージするためだったのだろうが、曲はまったくの別物を仕込んでいるものの、詞はまったく同じである。いずれにせよ、この3曲は惣菜コーナーで流してもいい内容なのである。あ、だからワザと「カネハツ」の文字がないのか!・・と自己納得したものの、このCDがリリースされて約8年経った今、惣菜コーナーで『にまめ恋物語』を一度も聞いたことはない。

さてこのCDが、今買えるか?ということなんだけど、発売元の日本クラウンのサイトでも取り扱いがなく、オークションにしろ某マーケットプレイスにしろ片っ端から巡回してみたが、出物は一切なかった。CM自体がおそらく東海地区限定だったと思われるし、プレス枚数も4ケタちょっとといったところだろうから、今後もなかなか出てこないと思われる。
客観的に、ビジネスとしてCDのセールスだけを考えるならば、世の食べ物CDブームに便乗して、リイシュー(再発売)でもいいので上手にプロモートしたら、それこそ『おさかな天国』のようなヒットに結びついた可能性があっただけに、残念である。でもそのおかげで、私のコレクション的価値が上がったから、これでいいのだ。





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Last updated  Jan 13, 2006 02:15:41 PM
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