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カテゴリ:いまむかCD
我々の業界コンビニで一番売れているものと云えば、お弁当・おにぎりなどのファストフード、そしてソフトドリンク。特に缶コーヒーだろう。
最近のこの時季はあったか~い(この"~"が重要)ペットボトルも登場して、加温飲料の売場はにぎやかである。あの壁面ゴンドラいっぱいに加温された飲料の売り場は、夏場となると要冷蔵のアイテムで埋まる。さしずめ冷やし麺だろう。 そんなわけで、缶コーヒーのCMソングかコンビニ冷やし麺のCMソングにしようか、今日の[いまむかCD]は悩んだが、コンビニでその次に売れ筋であるアイテムをすっかり言い忘れていた。 タバコである。 ここに、あるコンビニ店員の管理する「不良店員の部屋」と称するモノローグがある。彼いわく、 最近は、「自分は客(=神様)で偉いんだから何でも許される」 と言う様な勘違い・思い上がりをしている人が凄く多い。 そんな、日本のモラルの低下にコンビニ店員の立場から 警鐘を鳴らそうというコンテンツ。 なのだそうだ。業界に身をおく私とて、このサイト結構共感できる部分も多い。そういえば、バス好きな私の知人の運転士でさえ「もっと速く走れ」だの「休憩場所を変えろ」だのワガママ悪態のつきまくりでほとほと困ったケースというのを聞いていたことがある。どこの業界でもそうだけど、自分の周りを地球が回っているのと勘違いするお客様は、枚挙に暇がないようである。 さてそのサイト、チ○ポのコラムについてはさすが不良店員、アドリブの利かなさも不良級。 プロの私なら、こうだ。 ヲトコの私がシてもよろしんですか? 私、フェラプロ((C)揚田・あき→ブログはこちら)じゃありませんしねぇ 客はヒきまくるだろうが、それも計算の上だ。 もちろんというか、当然ながらタバコについても言及している。なかなかツボをついた指摘である。私もタバコは番号で呼ばれるより 「マイルドセブンプライムのスーパーライトボックス、ひとつ」 とご指名された方が、超ウルトライントロクイズの如く銘柄を取り出せる自信がある。気管支喘息の持病が再発しないようハタチでタバコはやめたが、その後も銘柄はカンペキだ。廃番(終売=製造終了)になった銘柄もほぼパーフェクトである。興味があればこんなサイトもあるのでご覧になってほしい。地域限定銘柄も通信販売しているそうだ。 だから、というわけではないが 「まるめんの、らいと。ぼっくす、ひとつ。」 とか若いねーちゃんが小さい声で注文してくると、マチャ某女史ではないが はぁ?ってな気分になる。 まるめんのらいとじゃねーんだよ! 「まーるぼろ・らいと」のメンソールなんだよ! 「まーるぼろ・めんそーる」がライトになったんじゃねーーーっ! って、お客にはもちろん、言いませんがね・・。 で、タバコのCMソングである。 TITLE :あなたのままで(試聴可要Real Audio プラグイン) ARTIST :大本友子(オフィシャルサイトはこちら) RELEASE:1995/05/19 CD NUM :PCDA00733 LABEL :PONY CANYON ACQUISITION(入手容易度) :☆☆(オークションなどで) STUPIDITY (バカバカしさ):no stars CURIOSITY (ヘンテコ度) :no stars テレビ・ラジオからタバコのコマーシャルが一掃されて久しい。 個人的なことを言えば、私は別にメディアを使ったタバコのCMがあってもかまわないと思っている。「すぴーくらぁく?」ってキャッチとか、「らっきぃすとらーいく♪」ってラジオから流れてるのはよく聞いたもんだし、もっと古い例を出せというなら、「よろしかったら、もぉいちぃどぉ~」と梓みちよが歌った「パートナー」(国産・廃番)のコマソンとか、「リベラマイルド~(マイルド~)♪」(国産・こちらも残念ながら廃番)なんてのも口ずさんだりもしたもんだ。これらを聞いたからといって、全国の未成年が一斉に喫煙に走ると考えることこそナンセンスなのだけど、この寛容でユルい喫煙を促す広告そのものを、世界の世論は許してくれない。 マイルドセブンとはその商品名であって、今さら商標を変えるというのも難儀な話だが、それでもその「マイルドそれがし」という呼称が「マイルドならエエッちゅうもんではないやろ!」と、欧州ではつっこまれまくりなのだそうだ。最近のタバコのパッケージの警告文がウルさいのも、こうした背景がある。 今日紹介しているのは、今はなきタバコのCMソングのタイアップCDである。 この静かなバラードを歌うは、当時OLと二束わらじを履きながらシンガーソングライターとして活動をしていた大本友子女史(現在は「おおもと友子」名義)である。上記リンクから、現在も幅広く活躍されているのがおわかりいただけるはずだ。 このシングルは、アルバム『映画のようにはいかないの』からのシングルカットだが、このアルバムを通じて「恋愛と結婚」がコンセプトとして伝わるにもかかわらず、なんでタバコのCMソングのタイアップだったのかという点が、今となっては不思議なのだ。ボーカルのイメージは今井美紀の、レコード会社的には平松愛理のフォロワー的な見方もできるが、それにしてもなぜフィリップモリス・スーパーライトだったのか。サイトでも「ラジオでヘビーローテーション」と評されており、タバコはともかく楽曲としては一定の評価を受けたと思われる。 かくいう私も大好きな一曲で、昨夏このカテゴリで企画したウェディングソングの撰に次点で洩れた作品なのだ。なぜか次点かというと、BGMで使うにも楽曲としての"弱さ"を禁じえなかったから。アルバムのコンセプトが『薄幸』とはこのサイトを見て初めて知ったが、なるほど、という気がしないではない。 実は、そのフィリップモリスには話の続きがある。 翌96年、タール1mgの「フィリップモリス・ワン」が登場するのだが、そのイメージキャラクターは中山美穂女史であった。過去にもそして未来にも、邦人の女性タレントをタバコのCMに起用した例は彼女か黒木瞳女史ぐらいではなかろうか。黒木女史はともかく、ミポリンはアイドル歌手の出身である。「アイドル歌手がタバコのCMとは何ごとだ!」と、確かに消費者団体からの反発も相当なものがあって、CMそのものの放映も早々に中止されたと記憶している。 それはともかくとして、前年の大本友子女史やこのミポリンの例からみて、どうも当時このタバコは女性をターゲットにしていたようだ。10年後の現在はというと、タール1mgのメンソール系アイテムが増えたため、お世辞にもフィリップモリス・スーパーライトが女性にウケているとは到底思えない(フィリップモリスにも、アルミ包装された"スーパーメンソール"という銘柄があるが、タール5mgである)。ただ、男女平等社会を謳うのならば、別にタバコのCMだって女性も平等にやってかまわないと思うのだが。 さて、このCDの購入可能度診断だが、当然ながらとっくに廃盤になっている。彼女のオフィシャルサイトからも通販大手サイトへリンクが飛ぶものの、残念ながら在庫なしでハネられてしまうが、オークションサイトでは比較的出品もあるようだ。 最後に、アルバムのコンセプトを深読みしてみた。 喫煙者→短命→薄幸・・という意味だったのなら、意味深すぎである。 んなワケ、ねーだろ。 いやぁ・・、個人的には彼女のお友達リンク先に田中由紀美女史のブログがあったのは、メッケものでした。3人組Melodyから早や10年超。ブログを毎日更新されているだけでも、頭が下がる重いでした・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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