「6月24日は全世界的にUFOの日」新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手首に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った…。
★★★★★
ぐはー、面白かった。ティーンズ文庫侮りがたし。
なんつーか、ストーリーやキャラクタは割とありきたりな感じで、
というか、最終兵器彼女とかエヴァンゲリオンのキャラに似ている人たちがいっぱい出てきます。
しかし、著者の秋山瑞人さんの文体は実に明るく元気で、しかも描写が上手いので、楽しい新はとにかく楽しく、痛いシーンはとにかく痛いので、どんどん物語に引き込まれます。
キャラクタ達の動きも良いのですが、特に自分たちの若い頃はこうだったよな―――――とちょっと懐かしくなったり嬉しくなったりさせてくれるところがまた良いです。
また、ストーリーについては、キャラクタ達の行動にしっかりと必然性があるところがまたすごいところ。普通、こういう話だと、かなり無理な設定や強引なストーリー展開があるものなのですけどね。
とにかく、1つ1つのエピソードが良い。
一番スキなのは、やっぱり女の子二人の大食い合戦かなww
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