13階段
犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。処刑までに残された時間はわずかしかない。二人は、無実の男の命を救うことができるのか。
すげぇ面白かった。
一級品のミステリーです。
登場人物達が立ってるし、
突っ込みどころは多いものの
ストーリーが良いし、
手に汗を握らざるを得ない卓越した文章能力が素晴らしい。
満場一致で江戸川乱歩賞に選ばれたというのもうなずけます。
これって、映画化されてるんですよね。
しかし、三上純一がなぜに反町?
イメージと違いすぐる。
以下、ネタバレの感想へと続く。
ストーリーがとにかくいいです。
展開が早いし、
ちょっと突っ込みたくなる部分はあるものの、
概ね許容範囲です。
特に最後の、真犯人とおぼしき人物が何人も現れるところはすごかった。
「三上純一」の名前をみたときには、
何―――――!!(・∀・;)
と声が出てしまいましたよ。
いや、そこまでの伏線が素晴らしかったです。
最後の最後、結局主人公達に救いは無かったようですけど、
それも納得できます。
この作家さんの、
別の作品を読んでみたくなりましたね。