地球儀のスライス
「まどろみ消去」に続く、森博嗣さんの短編集です。
収録作品は次の通り。
小鳥の恩返し/片方のピアス/素敵な日記/僕に似た人/石塔の屋根飾り/マン島の蒸気鉄道/有限要素魔法/河童/気さくなお人形、19歳/僕は秋子に借りがある
表題はあくまで短編集の名前で、「地球儀のスライス」という小説はありません。
「まどろみ消去」がけっこう良くなかっただけに(笑)
あまり期待していませんでしたが、その分(?)かなり良かったように思いました。
一番いいのは、「小鳥の恩返し」。すごい綺麗な感じでまとまっていて、良い感じです。
そして、最も謎だったのが「僕に似た人」。
読み終わったとき、全然分からなかったです。
何か仕掛けがある、ということはびんびんに感じるんですが、その仕掛けが全然分からない。
後で、
ネットで調べてようやく分かりました。やっぱり、小説は一字一句詠まなきゃダメかなぁ(・∀・;)
文庫本では、最後に、あの冨樫義博さんの解説があります。素晴らしく独創的な解説でした。
【福袋&初売りセール2009】