テーマ:ミステリはお好き?(1479)
カテゴリ:小説
聖女の救済 男が自宅で毒殺されたとき、離婚を切り出されていたその妻には鉄壁のアリバイがあった。草薙刑事は美貌の妻に魅かれ、毒物混入方法は不明のまま。湯川が推理した真相は―虚数解。理論的には考えられても、現実的にはありえない。 面白かった。 久々の本格的推理小説にお腹一杯です。 面白いミステリーはたくさん読んできたけど、犯人が仕掛けたトリックを探偵があばくという典型的な推理小説を読んだのは久々だ。 「容疑者Xの献身」で、もうこんなミステリーは読めないと思っていたけど、さすがは東野圭吾先生! 以下、ネタバレの感想へと続く。 いやもう、犯人がしかけたトリックに驚愕ですよ。 小説の中に同じ台詞があったと思うけど、こんなことを考えつく東野圭吾先生の頭の中をみてみたい。 時間を使ったトリック、という点では容疑者Xの献身に少し似ているところがあるけれど、それでもトリックが凄すぎる。 これに加えて、東野圭吾さんの卓越した文章能力に加え、そして構成力も素晴らしいと思います。 きっと、同じトリックとシチュエーションを日本中の作家に与えたとしても、これだけ完璧に小説を仕上げられる小説家は、東野圭吾大先生以外にあるまい! 登場人物達も良かったです。 東野圭吾先生といえば、加賀恭一郎で行くという手もあったと思うんですよね~。 でも、内海刑事と草薙刑事がいいから、今回の登場人物で良いと思います。 最初はちょっと頼りなさげだったはずの草薙刑事がずいぶん頼もしげになっていたのがちょっと気になりましたけど。 気になったといえば、あのトリックに、ほんの少しだけ気になったことが。 あの毒を、だんなさん以外の人が飲むという可能性もあったのでは・・・? もしかしたら、だんなさんがコーヒーを入れて、誰かに飲ませるという可能性が。 もう一回読んでみましたけど、その可能性は消えなかったんですよね。 最後に、福山雅治の歌にはかなり面白かった♪ ああいう遊びは大好きだなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[小説] カテゴリの最新記事
|
|