FC東京×ガンバ大阪
優勝するためにはもう負けられないガンバ大阪、だんだん降格圏内が近づいてきて、尻に火が点いてきたFC東京との対戦。試合序盤、FC東京が決定的なチャンスを決めきれず。逆にガンバ大阪は、好調の2トップが続けてゴールを奪う。前半11分、右サイドでボールをキープしたマグノアウベスがディフェンスのマークを受けつつも、これをかわして反転しながらクロス、これをFC東京のDFがかぶった背後で播戸が胸トラップ、すかさず右足を振り抜き、お見事ゴール。その10分後、中盤でボールをひろった二川が前方へ浮き球のパス、これをマグノアウベスが巧みにキープしてゴールに流し込んで追加点を奪った。注目の平山は、ガンバ大阪に完璧なマークを受けてほとんど仕事ができなかった。これがチーム全体に波及したか、東京はほとんど攻撃らしい攻撃ができず。逆にガンバ大阪は、播戸とマグノアウベスがポストプレーをこなし、次々とシュートを放っていく。遠藤の不在を感じさせない、素晴らしい試合運びだった。前半はこのまま2-0で終了。後半、FC東京が平山を引っ込めると、これでマークがずれたか、徐々にFC東京が盛り返す。しかし、ガンバの守備ブロックはまったく崩れず、このまま試合終了を迎えると思われた。しかし、一つのプレーが試合の流れを大きく変えてしまう。後半32分、セットプレーの流れから、後方でボールを奪った東京が前方へパスを送ると、シジクレイと藤ヶ谷の間に飛び込んだ今野がこれまた見事にトラップして藤ヶ谷をかわし、落ち着いてゴールに流し込んだ。その4分後、左サイドで藤山(?)とのパス交換で鈴木規郎が前を向くと、左足一閃!その左足から放たれたシュートは、ドライブ気味に、藤ヶ谷の必死に伸ばした手を越えてゴールへと吸い込まれた。これで前へ出るしかなくなったガンバ大阪は攻撃の圧力を高めるが、逆にゴールを奪ったのはFC東京。左サイドを鈴木規郎が抜けだして中央へシュート気味&グラウンダーの高速クロスを入れると、ペナルティエリア中央で石川直宏がスーパートラップ、落ち着いて右隅へと流し込み、なんとなんと東京が大逆転に成功した。中山を投入し、パワープレーをしかけるガンバ大阪だが、最後の最後、マグノアウベスが放った際どいFKも土肥が見事にセーブ、試合終了。FC東京が劇的な大逆転勝利をおさめた。後半30分まで、ガンバ大阪は完璧な試合運びをみせていた。しかし、この試合の流れをうち破ったのは、今野のプレーといっていいだろう。今野はJリーグ屈指の守備的MFだが、たまに恐るべき得点力をみせつけることがある。日本代表では、後方で使われているけど、前で使えば絶対に日本代表チームの力がアップすると思うのだが・・・。それにしても、これでガンバは苦しくなったね。