chocolate babe

仕事が終わって帰ろうと会社を出た時、ｷﾘから電話があった。

『今どこ?雨降ってるでしょ?どうやって帰るの?』

『たった今外に出たところ。歩いて帰るよ。傘持ってるし』

『ど～こ?まだ見えないよ。外ってどこ?』

『会社出たところだって。どこにいるの?』

横断歩道を渡ったところで携帯で話をしている男が現れた。

『あっ。chocolate babeが見えた!!』

雨降ってるのに傘なしで歩いて迎えに来てくれた。こういう突然のﾄﾞｯｷﾘって嬉しい。

ﾌﾞｯｼｭﾍｱｰがｺｰﾝﾛｳに変わってた。ｷﾘが小奇麗に変身してた。遠くから見ると坊主のよう。あ～ぁ、暫くはｷﾘのﾌﾞｯｼｭﾍｱｰで遊べなくなっちゃったよ。残念。でもｺｰﾝﾛｳも久々見るし、まぁ新鮮だからﾖｼとしよう。

ﾊﾞｲﾊﾞｲ。ﾌﾞｯｼｭﾍｱｰ


久々私を迎えに来てくれて、久々二人で一緒に歩く。相合傘してね。今日の出来事を話したりして。こういう日常生活に起こる小さな二人の共有が楽しいし嬉しい

家に着いてまったりする間もなく、ｷﾘの電話が鳴り続ける。ｷﾘが唯一、日本で気の合う『いい友達』と呼べるｳｶﾞﾝﾀﾞ人の友達からの電話。彼らはお互い尊敬し合ってていい関係だと思う。彼には会った事ないけど一度会ってみたい。

彼との電話が終わったかと思いきや今度はﾍﾟﾙｰ人からの電話。後からｸﾗﾌﾞで落ち合う話をしつつｼﾞｮｰｸを言いつつ。彼の事も好きって前々から話は聞いてた。仲良くしてもらってるみたい。『国は違ってもLUVを見せればLUVが返ってくる。』とｷﾘ。まさにその通りって思ったね。

そんなｷﾘは只今、友達と一緒に小旅行中。とある物を求めてね。朝帰りするに違いないけど、週5で毎日仕事頑張ってるし、思いっきり楽しんできてほしいわ。来週から夜勤始まるし。

ｷﾘが出かける前に、『寂しくなる?』って聞いてきたから、何も言わず頷くと、優しく額にｷｽをしてくれた。『chocolate babeの事、愛してるって知ってるでしょ?寂しくなんてならないで。』って。

でも短時間だけでも離れ離れになって、しかも見送るってのはなんだか寂しいね。ﾄﾞｱの前で抱き合ってｷｽして…。そしたらｷﾘのｼﾞｭﾆｱも元気になっちゃって、『これ以上いたら危ないから行くよ』って出て行った。

ふとPCに向かったら、机の上に『Let's Study Japanese』という誰かに貰ったような使い古した小冊子があった。可愛らしいなぁって思ったね。