chocolate babe

ついにGWも明けて今日からｷﾘは夜勤。9日間の休みは長かった…。現実離れしてしまった…。

とある会社の為に働くという行為がｲﾏｲﾁ好かないｷﾘ。向いてないと言った方がいいのか。会社に入ってしまうと何もかも制限される。ﾙｰﾙがたくさんあって、『これはしなければいけない、これはしてはいけない』と縛られる。それがｷﾘには窮屈で仕方ないらしい。

そう、日本って本当に仕事・仕事・仕事の国だと思う。仕事の為に1日が始まり、仕事で1日が終わる。自分の自由な時間は限られるか、或いは全くない。ｽｹｼﾞｭｰﾙがきっちり決められ、何時迄に○○、何時迄に××といった具合に時間を気にして行動しなければいけない。全く自分の意思とは裏腹に。

このGWでｷﾘの将来のﾋﾞｼﾞｮﾝが少し見えてきた。今ｷﾘはすごく自分のやるべき事に向かって色々試行錯誤して野暮に満ちている。そんな話を私にしてくれると私も応援したくなるし、何といってもそういう話をするｷﾘが輝いている。

ところが急にｶﾞｰｰｰｰｰｰｰｰｰﾝと打ちのめされたかのように返ってきた現実。会社での仕事。週5日11時間働き詰め。全く自分の意思とは違う事をずーーーーっとすることほど辛い事はない。目標を達成すれば褒められるわけでもなく次の目標を与えられるし、目標を達成できなければ文句を言われる。

今日も仕事へ行く前にすごく駄々をこねたｷﾘ。私も送り出すのが辛かった。ﾊﾞｯｸﾞを背負って歩く姿は本当に小さく見えた。今日にでも辞めそうな勢いのｷﾘ。私も『辞めていいよ』とすんなり言えない立場。こうやってやりたくない事を我慢してして、色んな事を強制されて、ｽﾄﾚｽ溜めていくんだよ。かわいそうに。

日本の現実はｷﾘにとってとても苦痛なものでしかない。日本人にとって当たり前の事が外国人のｷﾘにはすんなり受け入れられない。特にﾉﾝﾋﾞﾘした国から来てるからね。あ～ぁ、せめてｷﾘを慰めてﾊｯﾋﾟｰにさせてあげられるといいんだけどな…。これからどうなるやら。



【追記】

先程ｷﾘから電話あり。休憩時間でもなかったからｲﾔな予感。やっぱりｷﾘの心は全く違う所にあるらしく、仕事できないと。よく分かる。私も納得できない仕事やら自分のやりたくない事をやるのはできない人。けれども辞めるのならそれなりの余裕がないとねぇ…と思ってしまう私は神経質かなぁ。

『今日はもう帰る。理解してくれる?』と言い出した。理解はしてあげたい。精神的な病になられても困るし、彼の心を癒してあげるのが私の役目でもあると思う。

『明日はどうするの?もう会社の人と話したの?もし今から早退して立場が悪くならなかったらいいけど…』と返事をした。明日はちゃんと仕事に行くと言う。でも一回やる気を失くしてしまった人の言葉は信用ならない。会社の人はもちろん理解はしてくれないけど仕方ないと。私の気分が悪いという理由で早退を試みているらしい。

それは却下。

私はﾋﾟﾝﾋﾟﾝして元気でございます。私を理由にして（しかもｳｿ）早退とはけしからん。気分を害した事を察したｷﾘはとりあえず頑張ると言って電話を切った。

それからすぐ休憩時間がきた。また即電話してきた。

『ｷﾘの事、理解してあげたいけど難しいかも。私達は現実に戻ってきたんだよ。これが待ち受けてたんだよ。ｷﾘが他事にﾋﾞｼﾞｮﾝを置いてそれに挑戦しようとする姿勢は十分分かる。だから今の仕事をする意味もなければ時間の無駄って事もよく分かる。でもだったら次のｽﾃｯﾌﾟに行く繋ぎの間だけ、少しの間だけ頑張ってお金の為に働けない?だって私達は少しのお金でも必要なんだもん。』

お金にゆとりのない生活ってのは本当に醜い。でもこれが私達の現実であって、泣いても笑っても現実と向き合う必要がある。私が泣いてるのを察したｷﾘ。泣いてないとｳｿついてもﾀﾞﾒだった。電話で私が泣いてるという見極めができるなんて大した男だ（←???）。

とにかく頑張って働いてくれる事になった。私の為なら何でもするって言ってくれた。私の言った言葉がｽﾄﾚｽになってるだろうに、それでも『愛してる』と言ってくれた。そして『大丈夫、絶対ﾊｯﾋﾟｰになるんだから。だから笑ってよ。』と何故か励まされてしまった。

また次の休憩時間に電話くれるって。だから寝たらﾀﾞﾒだって。悪いけど寝ないよ。張り切って次の電話待ってるんだからねー。優しい男は本当にいいね。ほんと、この優しさを私も見習わなきゃね…。