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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:ボンゴ
町からの帰り道、突然車を脇へよけて止まらなければいけなかった。というのも大統領が反対車線からやってくるからと言う。ふーん、この国では大統領が通る時は例え反対車線でも車をよけて止まらなければいけないんだ…。全く、急いでるって言うのに。
アフリカの大統領と言えば大抵どこの国でも悪い人が多い。大統領になればもちろんお金持ちになるわけであって、そのお金を自分の為に散々使ったり、また人々の為のお金すら自分のお金にしてしまう。一歩外に出れば貧しい人々がいるのに、大統領はそんな人々に厳しい、そういう訳。 がしかし、今回のボンゴ大統領、『聞こえて(本名→キクエテ)』さんはどうやらとっても人々から好印象らしい。確かに悪人顔じゃない。それに若そう。で、私もこの大統領は応援したい一人なのでちょっと大統領が見れると思うとワクワクしてしまってあまり悪気なく待つことができたわけ。 といっても待つこと約30分…。外は野次馬でいっぱい。さすが人気があるな。元大統領のムカパさんは名前の通り本当にカッパのような人だった。顔は悪人だしムカパさんが来ても人々の関心薄し。もちろん野次馬もなし。 大統領の荷物だとかを運ぶ車なのかよく分からないけど、警察を筆頭として大統領関係の車がビュンビュン猛スピードで通り過ぎていく。これじゃあ聞こえてさん見えないなぁ…。と思いつつも大統領の乗っている車はこんなスピードを出すわけがない!!とキリとその友達が話している。 それで運転席にいるキリが向かい斜線を覗きながら『来た来た』と言って私も反対車線の方をしっかり注目したら、はいっ、バッチリ見えました。大統領だから後部座席に座ってて車の窓はスモークはってるのかな、と思ったら普通に助手席に乗ってて人々に手を振ってたよ。でもこっち向いてなかったからちょいキリとブーイング。私達、子供です…。でもやっぱり大統領の乗ってる車はスピード出してなかったよ。 ちなみになぜ大統領が我が住む町に来たかと言うと、どうやら映画が問題らしい。その映画というのも、フランス人が作ったこの町のドキュメンタリー映画で、まぁ内容は酷いらしい。とても人々が食べれない魚をこの町の人々は食べてるとか、売春婦がすっごく多いだとか、そんな映画なんだとさ。それで、この町はそんな町ではなく、とっても美しい町なんだ、という事をアピールする為にまぁリサーチ+助けに来たってわけらしい。 しかしこの映画はどうやら大分前に作られた映画らしく、どうして今更???っていう疑問もあるらしいけど。ちょっと私はその映画を見てみたい。っていうか、この映画のお陰で観光客が減るだとかって思ってるみたいだけど、多分この映画知ってるのはボンゴランダーと一部の映画マニアとヨーロッパ人くらいじゃないのかしらねぇ…。 とりあえず今この国でのスター、聞こえてさんが見れて満足した私でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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